国際人材の育成を 日韓知事会議が声明
北部九州3県と山口県、韓国南岸の1市3道の知事らが集う第22回日韓海峡沿岸県市道交流知事会議が18日、福岡市であり、国際的に活躍できる人材の育成に向けた交流事業を進めるための共同声明を発表した。2014年度に日韓の中学生が意見交換する第2回青少年フォーラムを福岡県で開くほか、日韓の語学研修やインターンシップ(就業体験)などを具体化する。
会議は1992年から毎年1回、日韓で交互に開催。日本側は北部九州3県の知事と山口県の副知事、韓国側は釜山広域市、全羅南道、慶尚南道、済州道の知事や市長らが出席した。
会議では、全羅南道の朴晙瑩知事が「日韓関係の摩擦は深刻だ。歴史問題の解決を努力するよう政府に働きかけてはどうか」と提案したが、「事業の成果を具体的に挙げることが会議の役割だ」(議長の小川洋・福岡県知事)などとして政府要請は見送った。来年は全羅南道で開かれる。
=2013/11/18 西日本新聞=