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ホッキ漁再開へ海底がれきは…
11月19日 18時55分

ホッキ漁再開へ海底がれきは…
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東日本大震災の津波によって特産のホッキ貝の漁ができない状況が続いている宮城県山元町で、本格的な漁の再開に向けて海底がれきの状況の報告会が開かれました。山元町は、震災前まで県内一のホッキ貝の産地として知られていましたが、震災の津波によって海底の漁場にがれきなどが多く残り、底引き漁ができない状態が続いています。
19日、本格的な漁の再開に向けて東北大学が調査した海底のがれきの状況などの報告会が開かれ、漁協の関係者や町の担当者などおよそ20人が参加しました。
東北大学大学院の佐々木浩一准教授は、海底のがれきの分布マップなどを示しながら状況を報告しました。
そのうえで、依然として多くのがれきが残り撤去が難しいことなどから、従来の漁法と合わせて水圧を利用してがれきの隙間から貝を採る新たな漁法を取り入れる案が示されました。
佐々木准教授は「今後もさまざまな方法で効率的に操業していくしかない」と話していました。
宮城県漁協山元支所の大和郁郎運営委員長は「今のままで本格的な操業再開は難しいのかなと思いました。船もまだ揃っていないのでしばらくは小さい規模でやっていくしかありません」と話していました。
漁協では、新たな漁法による試験操業を継続しながら本格的な漁の再開を目指すということです。