飯塚康一さん&宮田幸季さん編 その1 音響監督:飯塚康一さん 吉永和己役:宮田幸季さん Q:突然ですが、お二人の馴れ初めを教えて下さい。 飯塚さん え!馴れ初め!?(笑)・・・ 10年前かな〜 宮田さん 11年前ですよ〜 ケーブルで放送していた「カブラーム!」という作品ですね。 飯塚 もう10数年前になるんだね。 この作品の収録は、1日2本録り、3本録りなんて当たり前でしたね。 宮田 多い時には3本録りで、常に2本録りしてましたね。 しかも何役も何役も兼ねていたんですよ。 飯塚 レギュラーの役者さんが8人くらいいて、その人達が10数役演じていたんです。 ちょっとガーゴイルに通じる所があるかな? 宮田さんはメインなので基本は和己だけを演じて貰いましたが、 他のキャストは4役、5役演じて貰いました。 映画の吹き替えではよくあることなんだけど、アニメでは珍しいですよね。 宮田 僕の声は分かりやすい声なので、兼ね役ってあんまり無いんですよ。 でも「カブラーム!」の時は色々振って頂いて、 「レーサーのウサギ」役とかしてたんですよ。 実写のウサギがハンドル握って運転しているんです。 飯塚 あったね〜そんな役 カッコイイ台詞を言って運転してるの。 宮田 僕は兼ね役が出来ないと思っていたんですが(笑) 「カブラーム!」という作品で色々と役を振ってもらったおかけで、 『兼ね役が出来るんだな』って自分の中で発見出来た作品でした。 デビューして間もない時の作品だったので、まだ色々と役を振って貰えなかった時期で・・・ 主に少年役を演じていたんですが、「カブラーム!」は 本当に色々なキャラが出てきていたので 勉強させて頂いた作品ですね。 僕にとっては原点でもある作品です。 飯塚 嬉しいですね〜 でも、この作品検索するの大変だよ(笑) 宮田 今見ても、きっと楽しめる作品ですよ。 アメリカンジョークで、ブラックユーモアがある作品なんです。 楽しみながらお仕事をさせて頂いた思い出がありますね(笑) 飯塚さんって言うと、原点である「カブラーム!」っていうイメージがあるんですよ。 Q:ガーゴイルのキャスティングを決定する際、こだわった所、裏話などありましたら 教えて下さい。 飯塚 そうですね〜こだわった部分というか・・・ 和己を見た時から「ぜひ宮田さんで!」と思っていたんです。 宮田 あ、ありがとうございます。 飯塚 ちょっと裏話になりますが、和己は女の子っぽい役なので、 キャストは女性でも大丈夫だろうという声もあったんですよ。 でも僕は「宮田さんで」って決めていたんです! 宮田 本当に嬉しいです! 飯塚さんに会うと昔から知っている方なので、すごく安心するんです。 緊張せずに楽しみながら、この作品も演じることが出来ました。 飯塚 この作品、は面白くっていうのが前提にあったんですが、 反感を買われるようなくだらない面白さではなく ほのぼのとした、笑って許してもらえる様な面白さってのが前提にあったので キャスティングは非常に大変でしたね。 キャラクター濃いですから(笑) Q:アフレコ収録中の雰囲気を教えて下さい。 苦労した面白エピソードなどありましたら教えて下さい。 宮田 本当に楽しい現場でした。飯塚さんの演出する現場の雰囲気が、萎縮させるのではなく 伸び伸びとした感じなので、みんな楽しく演じる事ができたんです。 飯塚 必然だったんだと思うよ。 あのメンバーで縛り付ける演技をしても、良いものが出来あがらないだろうし・・・ 宮田 いい具合にキャスティングがはまったんでしょうね(笑) 飯塚 自由な感じで演技をしたほうが、良い作品が出来上がるだろうし、 冗談で若本さんが、『テストなしで勢いで本番に行こう!』とか言ってたんだけど それが出来る作品だったからね(笑) 舞台の生の面白さが入っている作品で、 キャラクターをイキイキさせていたんだと思うんですよ。 若本さんの意見は非常に参考になりましたね。 Q:ガーゴイルには沢山のキャラがいますが、代わってみたいキャラっていますか? 宮田 意外に和己とかは、飛び抜けて個性的という訳ではないので、 前に出るキャラクターを演じてみたかったですね 「夜倶先生」とか・・・(笑) 演じている人達がぴったりだったので、僕の入る隙がありませんでしたね(笑) 飯塚 結構ずるいキャラとかいたよね。 エイバリーとか、デュラハンとか・・・ 宮田 エイバリーとかずるいですよね。 ガーゴイルとか、ケルプとかなら分かるんですよ。 でも、エイバリーは生きた犬ですよ! 飯塚 普通、喋れるキャラじゃ無いからね。 ガーゴイルと一緒にいる時だけ声を聞くことが出来る。という設定だから。 後半になるにつれて起用される回数が増えて「幸せであります」とか… 宮田 菊一文字とか猫の場合だと「○○だにゃ〜」とかなのに、 エイバリー中尉だけ「△△であります」って 犬なら「□□だわん」じゃないのは卑怯だと思うんですよ(笑) 飯塚 最後の方で、「任務は遂行中であります」とか・・・ 名台詞だよね。きっと監督が、役者が演じたキャラクターを意識して出してる感じがする! 宮田 確かにありましたね。 何でこのシーンにこんなに掛け合いが多いんだろう?って。 パパが出てきて、すぐヒッッシャムが出て来るとか! 両方演じている中國くんは、大変そうでしたけどね・・・ 飯塚 出演者の1カットにかける勢いが違ってましたからね〜 宮田 商店街キャラで、まだキャストの決まっていない、 ゴールデンボーイズを狙っていたんですよ。 でも、オーディションに落ちてしまったんです(笑) その場で「演じたい人!」って言われた時、出遅れてしまって・・・ ダメでした(苦笑) 飯塚 皆何でも演じたがっていたからね〜 「この役、まだ誰がやるか決まってないよ」って言うと役の取り合いだったからね。 宮田 最後の最後に村田役を勝ち取りました! ちょっとした役なんですが、本屋さんの役なんですよ。 13話に出て来ているので、皆さん探してみて下さいね。 Q:アニメをご覧になっている皆さんに一言お願いします。 飯塚 DVDで見るにはとっても適している作品だと思います。 きっと見過ごしている場面とかあるとおもいますので、DVDを見て確認をして 楽しんで見て頂ければと思います。 宮田 今日で収録は終了してしまったんですが、現場がすごく楽しくて 作品にもその楽しさが伝わっていると思うんですね。 何度見ても楽しめる作品に仕上がっています。 DVDで何度も見返して頂ければ、嬉しいです。 続編でお会い出来る事を期待してま〜す! 飯塚康一さん&宮田幸季さん編その2へ
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