特定秘密保護法案:杉並の有識者、反対声明 廃案求め弁護士ら /東京
毎日新聞 2013年11月19日 地方版
国会で審議中の特定秘密保護法案について、杉並区在住の弁護士や大学教授ら22人が呼びかけ人となり、「秘密保護法に反対する杉並区民アピール」を18日発表した。同法案は「憲法で定めた基本的人権の尊重・平和主義・国民主権を侵害する」として、廃案を求めている。
呼びかけ人のうち、ドイツ文学者で翻訳家の池田香代子さん▽伊藤定良・青山学院大名誉教授▽小林緑・国立音楽大名誉教授▽中村平治・東京外国語大名誉教授▽元NHKプロデューサーの永田浩三・武蔵大教授が同日、区内で会見した。伊藤さんは「行政機関の長の一方的な判断で公文書が特定秘密に指定され、闇に葬られかねない」と批判。永田さんは「日本は情報公開の仕組みがそもそも脆弱(ぜいじゃく)。内部通報の保障も不十分な中で、この法が成立するのはとても恐ろしい」と語った。
同アピール事務局によると14日から区内で法案反対の署名を集め始め、18日朝までに401筆が寄せられたという。全国的に署名を呼びかけていく。問い合わせは同事務局(090・4664・6105)。【戸上文恵】
〔都内版〕