与党が今国会での成立を目指し、ヤマ場を迎えている特定秘密保護法案。兵庫県内でも、知る権利が制限されるとして危機感を募らせる市民団体が、反対の姿勢を強めている。19日には神戸・三宮で平和団体による反対行動があり、ビラ配りや座り込みで廃案をアピールした。
同日午後、三宮センター街東口付近。「ひょうご憲法集会実行委員会」が開いた反対行動には約40人が参加した。国民の目・耳・口をふさぐ‐。同法案への批判を記した横断幕が掲げられた。
「何が秘密にされたかも公表されない。こんなでたらめな法案を許してはいけない」。道行く人にマイクで訴え、ビラを配った。
与党は野党と法案の修正協議を進め、今週中に衆院を通過させる方針。大詰めに来て「市民の反応は大きい」と実行委の森哲二事務局長。「与党が巨大な今の国会ではどんな法案も通せる。だからこそ市民が監視し、声を上げるのが大事だ」と強調する。
ボードに賛否のシールを貼る「投票」も呼びかけた。法学部で学ぶ神戸市垂水区の女子大学生(21)は「新聞で法案を知り、恐ろしくなった」と「反対」に貼った。「将来がある若者こそ関心を持たないと」
反対行動は21日まで続く。兵庫労連なども反対のデモを展開している。(武藤邦生)
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