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港町ベ・イオ編
先代勇者と険悪ムード
「なるほど、そうしてケンタウロスさん達と行動を共にする事になったと」

「あ、ああ」

雨は止んで陽も上がって朝になり、空は雲一つない晴天になった。
山道は雨で抜かるんで荷馬車が進み難かったものの、人馬族の協力でゆっくりとだが順調に進んでいた。

だと言うのに、ベルナデットの機嫌はあまりよろしくないようだ。
今も俺の隣に座り、俺をジト目で見ている。

「ふーん。そうですかそうですか。イーリェさん、でしたか? 彼女、ヤシロさん好みの年上系美人ですもんねー」

「……き、君は勘違いをしているよ。俺だってなぁ、義憤に駆られて動くときだってあるんだぜ?」

「ヤシロさん好みの巨乳ですもんね。パッカパッカと動く度にゆっさゆっさと揺れますもんねー」

「……」

だ、ダメだ。なんか知らんが取り付く島もねぇ!
そして何で俺は責められてるの!?

「戦士ヤシロ!」

「お?」

凛とした女性の声が響く。
呼び声の主は件のイーリェさんだ。

ビキニアーマーと言う破壊力抜群のエロ装備を纏った彼女の胸は、ベルナデットが言うように歩く度にぶるんぶるんと大きく揺れる。
上半身が隠れる程度の茶色のマントがチラリズムを演出する。

「俺が、必要ですか?」

荷馬車の上で立ち上がり、俺ができる限界の爽やかさで答える。

「……ふん!」

隣でベルナデットが更に機嫌が悪くなった気がした。が、今大切なのはあの魅力的な肉体をバレないように頭の中にインプットする事だ。

「ああ、これからの方針が決まった。君にも立ち会って貰いたい」

あの後、俺は正式に彼女達人馬族の手伝いをする事となった。
もしもの時のため、戦える奴は多い方が良いだろうと、俺が半ば無理矢理認めさせたからだ。

「はい! 今すぐに!」

「鼻の下が延びてますよ」

「おっと」

ベルナデットに言われて気づいた俺はすぐさまキリッとした表情に戻す。心の中だけはイケメンのつもり。

「んじゃ、ちょっくら行ってくる」 

「そうですか、どうぞご勝手に~」

ふてくされたように頬を膨らませたベルナデット。
ようにと言うか、もうふてくされてますよね。

「ヤシロさんの、ばか」

イーリェさんの元へ無かう俺に、ベルナデットの独り言が届いた。


「…………」

「…………」

「あ、あはは……こ、ここがベ・イオの街かぁ、随時と、趣のある街だね」

「だから?」

「そうですね」

「ご、ごめんなさい……」

なんでこんな険悪ムードが漂ってんの?

……ま、まぁいいや。女心と秋の空って名台詞があるくらいだし、いくら俺が悩んだ所で正解に行き着くとも思えないし。

さて突然だが、本当に突然だが俺達はベ・イオの街に到着していた。
イーリェさんらとの協議の結果、俺は港町ベ・イオの長、「ヴォーダン氏」と会い、奴隷市についての情報を聞いたり、可能ならば誘拐された者達の奪還に手を貸して貰うよう取り計らう役を仰せつかった。俺の運ぶ荷がヴォーダン氏の子供宛ての物だから、必ず会うことになるだろうと商人のおっさんらに言われたのだ。
学院長が懇意にしてるようだからあまり心配してはなかったが、なんとなく「ヴォーダンって人が黒幕だったりして」と自分の経験を踏まえながらおどけた様子で言って見ると、同席してた商隊のおっさん達からこっぴどく叱られた。
なんでも氏は、「仁義」を重んずる、漢気(おとこぎ)溢れる任侠(にんきょう)で、そんな犯罪に手を貸すような人物では無いとか。

仁義に任侠ね。……ヴォーダン氏、絶対親分とか呼ばれてる人でしょ? 
い、嫌な予感がするのは俺だけか? いや、もう予感とか言う前に絶対あんだろ、これ。

んで、肝心のイーリェさんらはと言うと、戦力を二つに分け、片方をもう一つの港町オルテーヌへ、そして残りは更に半数をケンタウロスの村へ戻し増援を呼ぶとの事だ。

イーリェさん達とは別行動となってしまったが、「猫耳狐耳のお姉様方ときゃっきゃっうふふ出来るのだから諦めろ!」と自分に言い聞かせての到着だ。

イーリェさんは村へ戻り、残った奴らでベ・イオの街を探す事になったのだが、

「……」

このケンタウロス娘こと、『クーシェ』が俺と何故か行動を共にする事になったからさあ大変だ。
咄嗟の事だったからと言うものの、俺はこの娘の兄を踏んづけてしまった。しかも剣を首筋に当てて。
それを恨む……いや違うな。それを許してくれない彼女は、俺に対し敵意を隠さないのだ。
鋭く、射殺すような視線だ。
まあ俺としては殺気や敵意など別に構わないのだが、俺の旅のおともはどうやら、それが気に食わないらしい。

「ヤシロさんを睨むのはやめていただけませんか?」

と、ベルナデットもまた射殺すような視線をクーシェに向けるのだった。

ベルナデット……俺が睨まれる事に怒ってくれるのか? だが俺は大丈夫だ。だから彼女を責めないでやってほし……。

「険悪なムードになって、ご飯は何時にするのか? と切り出せないじゃないですか!」

やっぱりか! やっぱりメシか!! くそっ、少し嬉しかったのにやっぱりメシか!!
つうか森抜けてからずっとこの調子だよこんちくしょう!

勇者やなんだ言ってるものの、基本俺は小心者だ。
今も女性陣の動向にハラハラしてるし。

「……ふん。お前たち人間が私達の同胞を攫うからいけないんだ」

「むっ! ……それは悪いとは思います。ですが、今回の事件は私達がやったわけではなくて……」

「所詮人間はそんな程度よ。庇う事もできない同胞が居る時点でね」

「ムッカ。そう言うあなた方こそ、そんな仲間さんをみすみす攫われてしまい、罪も無い商隊を襲おうとして失敗しちゃってる辺り、意外とウッカリさん達なんですね?」

「……良くも同胞を馬鹿にしてくれたわね?」

「……なんですか? やりますか?」

どこからか弓を取り出したクーシェと魅惑のスリット奥から魔法銃を取り出すベルナデット。

「らめえぇぇっ!! 今、街中! 街中でそれはヤバいって!」

必死で頑張り、どうにか武器を納めさせたらものの、先ほどより険悪な雰囲気になってしまうのだった。

女って怖ぇ。

そう思わされる一幕だった。
皆がおっぱいおっぱい言うからビキニアーマーにしてしまった。後悔はしてないけど。

さてお待たせしました最新話です。
実はベルナデットの修道服は、スカートが着脱式だったのだ!

ΩΩΩ<な、なんだってぇ~っ!?

これで今後ミニスカのベルを書けます(笑)


ではまた次回! お楽しみに!



ps:
モンハンの武器ですが、

ソロは太刀、マルチ操虫、本気と書いてガチは大剣で行きます。
mh3gまでは双剣だったのですが、結構な弱体化を受けたので双剣は引退しました


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