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2013年11月16日(土) 東奥日報 ニュース



■ 直木賞受賞40年 長部さんが講演

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岩木山の魅力や津軽衆の気質などについて講演する長部さん
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 弘前市出身の作家・長部日出雄さんの直木賞受賞(1973年)40年を記念した講演会が16日、同市のヒロロで開かれた。「岩木山と津軽衆」と題して講演した長部さんは、詰め掛けた約250人の聴衆を前に、本紙夕刊で評伝を連載中の棟方志功の言葉「わだばゴッホになる」を引き合いに出し、「昔の人は困難に遭っても岩木山を拝んで生きるエネルギーをもらった。『わだっきゃ岩木山ついでるんだね』と思えば、どんなことでも乗り越えていけるんじゃないか」と話した。

 記念講演会は同市立郷土文学館で開かれている「直木賞受賞40年記念展」の企画として開かれ、直木賞の受賞作にちなみ、津軽三味線奏者・工藤満次さんによる津軽じょんから節、津軽よされ節の演奏で幕を開けた。

 交流サイト「フェイスブック」を通じて頻繁に岩木山を見ているという長部さんは「津軽の人は、自分の住んでいる所から見える岩木山が一番だと信じている。私も土手町にあった自分の家で、屋根の雪下ろしをしながら見た岩木山が最高だと思っている」と紹介した。

 信仰や祭り、哲学など、縦横無尽の話題で引きつけ、「昔の人は文字は読めなくても山や林、川、そして岩木山を読んでいた。毎日変化する岩木山は一生読み続けられる最高の本であり、読み飽きない。津軽の人は幸せだ」と話し、最後は「岩木山は豊かに静かに悠然としており、自信に満ちあふれている。あれを見習いたい」と結んだ。

 記念展は会期を延長し、来年1月3日まで(会期中無休)開かれる。

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