2013.11.19 05:02(2/2ページ)

阪神、久保に直談判&条件上乗せ!最後の残留交渉へ

19日阪神と交渉する久保。残留してくれれば大きな戦力になるが…

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 ラストチャンスは突如、訪れた。DeNAなど他球団との交渉前、最後の残留交渉の席が用意された。勝負の「11・19」-。FA移籍により、退団濃厚な久保に対し、虎が思いの丈をぶつける。和田監督が「絶対に必要な戦力」と残留を訴えかけてきた右腕にフロントが直談判を試みる。

 阪神サイドにとっては、千載一遇の機会だ。というのも、久保は代理人を立て、直接交渉のテーブルに着くことはなかったが、FA宣言後初の話し合いには自ら顔を出す。球団からは高野球団本部長と坂査定担当が出席予定。面と向かって言葉を交わすことで、熱意を伝えられる。これまでは複数年提示ながら、1億2000万円からダウンだったみられる年俸も上方修正し、再提案する見通しだ。和田監督は今季、チーム事情からリリーフ起用した右腕に来季の「先発手形」で引き留めを図っているが、フロント陣も条件を見直して、誠心誠意を尽くす。

 この日、久保は甲子園クラブハウスでの練習後、決断の時期に関して「別に特には決めていない。他の(FA)選手の状況も含めて」と説明。FA市場の先発投手の契約状況を横目で見ながら、熟考して結論を出す構え。長期戦になる見通しだ。前日17日に正式にDeNAが獲得の意向を表明したことには「選手としてはありがたいこと。外の話を聞いてみたいということで、FAを行使したので。いろんなことを踏まえて最終的に結論を出します」と語った。

 久保は宣言残留を選択肢に残すが、流出必至な情勢は否めない。チームが先発として期待する、中日からFA宣言した中田賢獲得の雲行きが怪しいだけに、背番号「34」が残留すれば、これ以上ない“補強”となるが…。一発目のアタックで奇跡の大逆転を目指す。

(紙面から)