昨日、元2ちゃんねる管理人「西村博之」氏が、アグネス・チャンさんに「黒柳徹子」さんの口座を教えればいいのではないかという公開質問状を送った件に関し波紋を呼んでいる。そもそもこの問題は「日本ユニセフ」が全体の収益のうち81%しか本部に拠出していないのは「ピンハネ」であるという問題から勃発している。そこで当編集部は直接日本ユニセフに問い合わせてみました。
―2012年の収益額と拠出額
さて、昨年の全体的な収益額と拠出額を見ていただきたい。この値は公式サイトに記載されているため問い合わせるまでもなく確認することができる。それによると
募金の総額:161億
ユニセフへの拠出額:130億
募金の総額
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/syushi.html
ユニセフへの拠出額
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_don.html
ということで、確かに80.7%(切り上げで81%)をユニセフへ拠出していることが明らかになった。ただし問題はそこではなく、残りの19%はどうなったのかということだ。ネットではこれを「ピンハネ」と騒がれ、アグネスさんはそれを「デマだ」というのです。
ではこれは「デマ」なのか「ピンハネ」なのか早速聞いてみました。
―のこりの19%は?
早速日本ユニセフにこの問題を聞いてみました。
Q. 募金の総額が161億で、ユニセフへの拠出額は130億となっておりますが残りの利用目的は?
A. 日本国内活動やアドボカシ―活動に利用させていただいております。
Q.人件費などの運営費もそこから捻出されているということでよいでしょうか?
A.はい。詳しくはホームページにも掲載されております。
アドボカシ―活動
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_katudo_advocacy.html
参考までにホームページ上には収支報告書なるものが掲載されている。
2013年度収支予算書
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/pdf/syusi_yosan2013.pdf
―結論
結論として、日本ユニセフが81%しか本部に拠出していないのは本当だが、残りを国内の活動資金に利用している。ピンハネしているというのは根拠のない「デマ」である。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんも日本ユニセフへの批判に疑問を感じておられるようですが、本件はあまり公にされていないという点が誤解の元であると考えられます。とはいえ、あからさまに発表するようなものでもないため、こうした慈悲団体の歯がゆい葛藤があるのかと思われます。
募金の81%をUNICEFに拠出し、残りで組織運営や広報宣伝啓発に使っているという形態がなぜかネットで非難されている。宣伝したからこそたくさん募金が集まるという側面があるのになぜあれほど非難するんだろう?/日本ユニセフ協会は悪いのか? http://t.co/rmOx2OEt3E
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) November 14, 2013
また、西村博之氏が勧める黒柳徹子さんの口座を紹介しなくても「世の為・人の為」に使われることは間違いない。どうしても黒柳さんのファンだということであればその限りではないが。
もちろん、以上をふまえ皆様がどのように感じどこに募金するのか、もしくはしないかは自由である。
(ライター:たまちゃん)
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ピンハネじゃないよ!って論理が成り立ってない。
豪華な自社ビルを超一等地に建てて年収700万円貰ってる組織を
非難したら、それは根拠のないデマだ!とか
秒刊の作文もいよいよおかしくなってきたな