一期一会  古美術ささき ブログ

古美術ささきのブログです。(代沢本店・銀座店)

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骨董の目利き−7月後編
JUGEMテーマ:お茶
 
前回に引き続き、銀座店で行われたNHKカルチャー講座「骨董の目利き―7月」で
解説された品々をご紹介いたします。

柴山象嵌
芝山象嵌 一対
一見中国風に見えるこの室内装飾品は
明治時代にヨーロッパへの輸出品として
成田の先、芝山村で考案、制作されました。
象牙に真珠、鼈甲、珊瑚、貝、着色した象牙などを
膠(にかわ)ではめ込むもので『柴山象嵌/蒔絵』と呼ばれます。
この1対の飾りもヨーロッパからの里帰り品です。
きっとヨーロッパの大広間に鎮座していたのでしょうね。


チェア ●宮中の椅子
 菊のご紋を散らしてある漆塗りの椅子。
 今でも宮中で使われているもので
 歌会などではこれと同じ椅子を
 目にすることができます。
 木の椅子に布を貼り、漆を塗り、
 さらに16弁の菊の蒔絵を沢山散りばめております。
 漆器のおわんなどと全く同じ工程で作られています。
 漆は湿度が高くないと乾かず、
 塵を避けなければならないので
 密閉された室が必要です。
 お椀の場合、小さな室でも入れられますが
 椅子には大きな室でないと対応できません。
 丁寧な手間がかけられた貴重な椅子です。







七官青磁七官青磁浮き牡丹文花入 小堀宗通箱書

図柄は青磁にポピュラーな「浮き牡丹」で
素地が半乾きのときに彫りこむものです。

青磁で特に良いとされるものは以下の3つとされ、
この花入れは明時代に作られた七官青磁です。

1.砧(きぬた)青磁
青磁の最上品とされる。
中国南宋時代(1127〜1279)に
中国浙江省の竜泉窯で焼かれた青磁。
鮮やかな青緑色。

2.天竜寺青磁
元代(1271〜1368)から
明代(1368〜1644)初期にかけて
竜泉窯で焼かれた青磁。
やや沈んだ暗緑色が特徴。

3.七官(しちかん)青磁
中国の明末時代から清時代にかけて龍泉窯を中心に焼かれたもの。
光沢の強い青緑色で貫入があることが多い。
中国人の「七官」が将来したため「七官青磁」という名がついたとの説があります。

記:よこた
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