インターFM名古屋に予備免許・来年4月開局で電波は東山タワーから
公開日:
:
最終更新日:2013/11/17
放送・新聞
写真:InterFM名古屋が電波を発射する東山タワー(名古屋・昭和区)
11月1日に予備免許を付与することが妥当として、
総務省電波監理審議会が判断した
InterFM名古屋局。
総務省東海総合通信局は今日付けで、
無線局予備免許通知書を交付しました。
いよいよ来年春、RADIO-i(愛知国際放送)が無くなって以来
空白となっていた、
79.5MHz・名古屋発の外国語FM放送局が帰ってきます。
東海総合通信局の発表によりますと、
運営するのは関東地区で外国語放送を行っている、
「エフエムインターウェーブ株式会社(InterFM)」。
新法人を立ち上げるわけではなく、
インターエフエムが名古屋局を開設するという形です。
InterFMって、木下ホールディングスの100%子会社に
なってたんですね。10%のテレビ東京の出資は、
いつの間にか引き上げられていたと。
さて、周波数は、
RADIO-iが使っていた「79.5MHz」
コールサインは「JOCW-FM」
無線マニアによる「CWってことは放送は電信か?」という
ギャグが乱発されることが容易に想像できます。
出力は5kWで、最大実効輻射電力(ERP)は18kWとなっています。
注目されていたのは送信所。
名古屋を拠点とする外国語FM局は、法的には、
「名古屋市・瀬戸市・豊田市・岡崎市・常滑市・豊橋市・浜松市」を
カバーすることとなっていたため、
西尾張に飛ばす必要が無く、
RADIO-iは瀬戸市と土岐市の境にあった三国山から、
常滑方向に電波を出し、さらに豊橋と浜松に中継局を置いていました。
このため、江南や一宮といった西尾張や、岐阜市では、
綺麗に聞けなかった一方で、
瀬戸市に程近い多治見など東濃地方では、
地元局並に聞けるという特徴がありました。
今回も、法的なエリアは変わっていませんが、
送信所は、ZIP-FMやFM AICHIと同じ、
東山タワー(中京テレビ放送センター)となりました。
中京テレビは、本社を笹島へと移転しますが、
この東山タワーについては、現状のまま存続されることは
既に決まっています。
その東山タワーから、
出力5kW、実効輻射電力18kWということで、
ZIP-FMやFM AICHIの出力10kW、実効輻射電力39kwの、
まさに半分ということになります。
ですので、放送エリアも、
ZIP-FMとFM AICHIのちょっと狭い感じ、ということで、
西尾張や岐阜市方面では聞きやすくなる一方で、
岐阜県中濃・東濃、三重県中部では、
RADIO-iの頃のようには聞けないでしょう。
さらに、豊橋局や浜松局に関して、
今回の発表にありませんので、開局時に同時に設置というのは、
考えにくいですね。
今後の動きはどうなるか、ですが、
開局は来年4月1日の予定となっていますが、
コミュニティFM局とは違って、
高出力のFM局となるので、調整に時間がかかるでしょうね。
特に、岐阜には周波数の近いRadio80(80.0MHz)があるので、
その干渉の調査は慎重に行われると思います。
また、かつてRADIO-iは、岐阜の中濃地区において、
Radio80郡上八幡局(79.3MHz)との混信が問題になっていました。
今回は中濃方面には電波が飛ばないので、
その問題も回避できるわけですが、
ひょっとするとその干渉も無いわけではないかもしれません。
こればかりは、電波を飛ばしてみないとですね。
ですので、試験放送は2月からの予定となっていますが、
ひょっとすると、試験電波の発射は
かなり早い時期に行われるかもしれません。
あと、気になるのは番組の内容ですよね。
今回は、InterFMが、
東京局と名古屋局の両方を運営するという形になりますが、
・共通の番組を流すことを総務省がどこまで認めるか
・東京の広告主が名古屋で流れることを望む番組がどれだけあるか
・ラジコ(radiko)はどうなる?
この3点ですね。
そして名古屋支社・名古屋スタジオは、
栄や名駅といった中心部ではなく、
瑞穂区の瑞穂ヶ丘中学校の南という、住宅街。
さあいよいよ動き出しましたね、
InterFM名古屋。
来年4月1日、79.5MHzに、新FM局
「エフエムインターウェーブなごや・InterFM名古屋」
もう確実です。
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Comment
いよいよですね。
RADIO-iのことがあるので今回は慎重に進んでいってる気がします。エリアも前回ほど広くはないようですし。
今から試験放送が楽しみです。
おお!来ましたね!
送信所は予想通りの東山タワーで周波数は同じ79.5MHzの5kw、周波数が違うより同じ方が良いんですよねこれが。
愛知県エリアにある車やラジオのプリセットは79.5MHzが残されたままの状態の人も結構いると思われますし、別の周波数であるより知名度は上がりそうです。
エリア図を見るとまあ、こんなもんかな?ですね。
ZIP-FMやFM AICHIも三重県の鈴鹿辺りまで行くと結構受信状態は悪くなります。
噂で聞いていた東山タワーが工事されているというのはやはりInterFM名古屋関連の工事だったのかもしれません。
番組内容もそうですが、深夜と土日はInterFMや他の番組制作会社からの番組放送、平日の朝から夜は自主制作という感じでしょうか。
とにかくコストを削減し、いかにお金をかけず上手く経営をしていけれるか、万が一経営難になった時の作戦や対策などは相当練られた結果だと思います。
このインターエフエム、本局も東京タワーの高い場所に送信アンテナ移動もするという事ですし、そして名古屋エリアへの進出など、経営は厳しいと言われていながら意外と儲かっているのかもしれません。
4年ほどで名古屋に外国語FMが復活するとは思っていなかったので、これは嬉しいニュースです。
話変わりますがMID-FMも27日、放送機器の点検と交換を行うみたいですが、交換という事は結構大がかりな作業内容のようにも思われます。
具体的にどんな機器を交換するかわかりませんが、音質や電波の飛び具合に変化が起こるでしょうか、そしてAM放送のFMでの再送信などなど、名古屋のラジオ環境は大きく変化するかもしれません。
>toyo3さま コメントありがとうございます
試験放送としては2月からということになりそうですね。
どこがスポンサーについて、どういう内容になるのか、
全くの未知数ですね。
あと、中日新聞のラジオ欄がどうなるのかも気になります。
>mysさま コメントありがとうございます
周波数に関しては、割当がずっと残っていたので、
変更することは逆にできなかったということでしょうけど、
既存在名FM局のまったくの半分というのも予想外でした。
これは結構狭そうです。
「自主制作」ですと
それはノンスポンサーという意味になってしまいますので、
「名古屋制作の番組」ということだと思いますが、
どれだけの割合になるのかは一番の注目点ですね。
蓋をあけてみて、どれほどスポンサーがついているかが、
この局だけでなく、今後の名古屋のラジオ界を占うような、
そんな気もしますね。
名古屋におけるラジオ局の選択が増えるのは喜ばしい事です。
元RADIO-iリスナーとしても今度こそ、潰れることは絶対にないように上手いこと経営してほしいですね。
InterFMの実力が名古屋進出より試されるかことになりますよ。
トッピー@管理人様
返信ありがとうございます。
確かに、使用していた周波数をそのまま使えれば、新たに周波数の割り当て作業をしなくても良いと言うのもあるかもしれません。ただ、出力が半分なのは不思議、エリアが狭いとそれだけリスナーやスポンサーが付いてくれるかも心配になります。もしかして何か影響が出てこれば出力を上げる、ERPのアップなども考えられなくはありませんが・・・
エリアが狭い、都市部などで難聴取場所が出てくるとなるとそれだけリスナーも少なく、スポンサーも離れていくのですから、そこのところは対策がなされているのかもわかりません。
僕はラジオ局の関係者でもなく知識はありませんから、プロであるInterFMからすれば何らかの対策や作戦はあるのかもしれませんが、素人の考えからすると心配も多くなります。
せっかくの進出なのにネガティブな事ばかり言って申し訳ありません。あくまでも知識も全くない人による考え方ですので・・・
名古屋制作の番組でしたね、失礼しました。
今のところ発表はありませんが、おそらくJFNの地方局みたいに多くの番組が東京からという構成になると思われます。
RADIO-iの事もあり準備は慎重に行われており、最大限の作戦と対策は取ってあると信じております。
いつまでも続く放送局になる事を願いましょう。
>tekoさま コメントありがとうございます
リスナーとしては、選択肢が増えることは嬉しいですね。
ただ、RADIO-iと同じことをやったら同じ結果に
なってしまうでしょうから、リスナー側としても、
RADIO-iの影を追い求めることはあきらめないといけない、
という部分もありますね。
>mysさま コメントありがとうございます
「名古屋の外国語局は79.5MHz・5kW」
この周波数と出力は、お役所による電波の割当として
最初から決まっているものなので、この条件下で、
どこにアンテナを設置してERPをどうするかというのを、
事業者が決めて、認可を受けるということになります。
出力が5kWなのは、特に岐阜県方面との近隣周波数局との
干渉もあってのことでしょうね。
ERPは、強ければ強いほど、その方向には飛ぶ反面、
別方向には飛ばないという数値ですので、
強ければ強いほど、エリアは歪な形になります。
ですので、アンテナがエリアの端にあったRADIO-iは、
一方向にさえ飛べばよかったのですが、今回は、
エリアの中央にアンテナがあるため、特定方向への
ERPを高めることは、聞きにくいエリアを生み出してしまいます。
そして、JFNの場合は、そもそもが全国ネットを前提として
スポンサーが納得していますが、
これまで東京ローカルだったInterFMのスポンサーが
「名古屋でも流すから料金上乗せお願いしまーす」と言って、
納得するかどうか?じゃあCM抜きでネットして、
東京制作でパブリの期待できない番組に名古屋のスポンサーが
つくかどうか…編成は未知数ですね…。
やっと、InterFM名古屋が動き出しましたね。
そこで、まずは呼出符号「JOCW-FM」の「JOCW」について。この符号は、かつて信越放送(SBC=JOSR・長野市・TBS系列)の伊那ラジオ中継局のそれとして使われていたもので、今回のInterFMへの予備免許交付に当たり、それを転用したものととることができます。たまたま私の手元に古いSBCのベリカードが残っていたので、確認できました(実はRadio-iの、試験電波発射当時のベリカードも持っていたのですが、部屋の中で紛失してしまい、今も見つかっていません)。
次に、ERPについて。
かつてのRadio-iのそれは51KWあり、それに送信所の立地条件とも相まって日本一広い範囲に電波の飛んだFM局だったのですが、乱暴な話、もし今回の免許条件と同じERPで三国山から電波を発射したとしても、やはり郡上八幡近辺では同じく混信の問題が起きていたことでしょう。なにせ、あのFM LOVERTHでさえ、空中線電力こそ200Wだったものの三国山からの送信だったため、思った以上に電波の飛びがよかったものですから。ただ、今回発表のエリア図を見ると、セントレア近辺の電界強度が少し弱いままなので、その辺はRadio-iに準じて送信パターンを変えるといったことはあるかもしれません。
最後に中継局と、Radikoとの関係について。
中継局については、まず豊橋については本宮山の既存局に相乗りするのが有力でしょうが、浜松については現時点ではわかりません。むしろ、個人的にはRadikoとの関係のほうがわかりやすいです。なぜなら現在のRadikoでは、
「飛騨高山・中津川・尾鷲・熊野でZIP-FM、FM AICHIを聴く」
「佐久島・篠島・日間賀島・尾鷲・熊野でぎふチャンラジオを聴く」
といったことがネット上でできるわけで、これにInterFM名古屋が加わるのはごく自然の成り行きかも知れないと思うからです。
>アイ・フロッグさま コメントありがとうございます
実際に電波を出して影響を見るのでしょうね。
いつから試験電波が発射されるのかはわかりませんが、
試験放送始まるの2月まで調整が続くかもしれませんね。
まだ何も発表はありませんが、
仮に豊橋や浜松に中継局が置かれた場合、
静岡県のradikoに入ったりするのかも気になるところです。
懐具合との相談もあるでしょうが…。
InterFM名古屋支社に看板もできたという情報もありました。送信アンテナ工事は始まっているのでしょうかね?東山タワーを見に行く時間もないので気になります。