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歯から身元確認学ぶ研修会
11月18日 11時17分

歯から身元確認学ぶ研修会
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地震や津波などで多くの死者が出た場合に備え、歯から遺体の身元を確認する手順などを学ぶ研修会が、仙台市で開かれました。
警察と歯科医師会が合同で17日開いた研修会には、およそ130人が参加しました。
歯から遺体の身元を確認する作業は、遺体の歯の治療の痕などの情報をまとめ、その情報を、歯科医院などに残っているカルテの情報と照合して進めていきます。
研修会では、遺体の代わりに人の歯を撮影した写真が配られ、参加者は写真を見ながら歯の治療の痕などの情報を専用の紙にまとめる練習をしました。
宮城県警察本部によりますと、東日本大震災をきっかけにこうした情報をすべてデータベース化して簡単に照合できるシステムを歯科医師会と協力して作り、歯の情報がきっかけとなって身元が判明した震災の犠牲者は、これまでに913人いるということです。
参加した31歳の警察官は、「とても勉強になりました。遺体を1日も早く家族にお返しするのが警察の使命だと思うので、こうした身元確認の方法をもっと学んでいきたい」と話していました。
宮城県歯科医師会の柏崎 潤さんは「ふだんの歯の治療の記録が身元の確認につながることを多くの人に知ってもらって、こうした手法が全国に広まってほしい」と話しています。