愛知・稲沢市議拘束:「靴の商品サンプル」に覚醒剤
毎日新聞 2013年11月16日 13時34分(最終更新 11月16日 14時31分)
◇「ナイジェリア人から」主張
愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(70)が中国で覚醒剤を所持していた容疑で拘束された事件で、桜木市議が中国公安当局に「仕事の取引先であるナイジェリア人から『靴の商品サンプルが入っている』と言われ、スーツケースを渡された」と説明していることが16日、関係者への取材で分かった。覚醒剤はこのスーツケースの靴の中から発見されたが、桜木市議は「覚醒剤が入っているとは知らなかった」と一貫して容疑を否認しているという。
関係者によると、桜木市議は同県稲沢市で貿易会社を経営しており、ナイジェリア人とは以前からの仕事上の付き合いがあったという。
また、在広州日本総領事館によると、領事が桜木市議と先週面会し、司法手続きが適正に行われていることを確認した。桜木市議に健康上の問題はないという。
外務省などによると、桜木市議は10月29日に仕事で中国に出発。同31日夜、中国広東省広州の白雲国際空港で出国手続きをしていた際の手荷物検査で、スーツケースの中から覚醒剤約3キロが発見され、身柄を拘束された。【渡辺隆文】