【広州=小山謙太郎】中国で身柄を拘束されている愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(70)について、中国外務省の洪磊副報道局長は15日の定例会見で「空港で違法薬物を持って出国しようとしたため、公的機関に刑事勾留された」と述べ、事実関係を認めた。現在は広東省内の拘置所で取り調べ中だという。

 捜査は桜木市議を拘束した広東省広州の白雲空港公安局が担当。同局によると、桜木市議の手荷物に薬物が入っていたという。拘束時の詳しい状況については「現在捜査中。必要な時が来れば公表する」としている。関係者によると、覚醒剤を3キロ所持していたという情報があるという。

 在広州日本総領事館によると、桜木市議が拘束された10月31日の翌日、中国側から事件の概要と刑事勾留したとの公式の知らせがあった。領事館員が桜木市議と面会し、健康状態などを確認している。