【ビエンチャン吉永康朗】安倍晋三首相が１７日、ラオスの首都ビエンチャンで行った記者会見の要旨は次の通り。

＜東南アジア訪問＞

　日本が世界の平和と安定に積極的に貢献する「積極的平和主義」の考え方について、ラオスのトンシン首相、カンボジアのフン・セン首相から支持を得た。東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）は世界の成長センターであり、ＡＳＥＡＮの力強い成長なくして、わが国の成長もない。ラオスとカンボジアはＡＳＥＡＮを東西につなぐ要衝だ。インフラ整備を支援していく。１月のベトナム訪問から始まり、ＡＳＥＡＮ１０カ国すべてを訪れた。直接の話し合いで、信頼を築き上げ、理解が深まる。

＜特定秘密保護法案＞

　恣意（しい）的な特定秘密の指定がなされてはいけない。法案では重層的な仕組みで恣意的な指定がなされないようにしている。一方、現在、与野党で第三者的仕組みによる適切な運用の確保、政府による一体的な管理・運用のあり方など建設的な議論が行われている。国民のため、よりよい制度ができることを望む。政府・与党として、できるだけ多くの方々に法案の成立に参加していただきたい。