2013年11月18日20時03分
福井県内の原発が重大事故を起こせば琵琶湖(滋賀県)が放射性物質に汚染され、最悪の場合、湖の南側で1週間にわたり国が定める緊急時の飲料水の摂取制限基準を超えるおそれがあることが滋賀県のシミュレーション結果でわかった。近畿1450万人の水源としての機能が一時的に失われる可能性がある。
原発事故時の浄水対策を検討するため、県琵琶湖環境科学研究センターが関西電力美浜、大飯原発のいずれかで東京電力福島第一原発級の事故が起きた場合を想定し、湖への影響を予測した。18日に開かれた県の地域防災計画の見直し検討会議で公表された。
それぞれの原発で、福島第一で放射能漏れが最も激しかった地震4日後の状況が生じ、6時間にわたって放射性物質の放出が続いたと仮定。放射性セシウムと放射性ヨウ素について、過去の気象データから四半期ごとに最も影響が大きくなる日を選び、事故後24時間で湖やその周辺に沈着する量を推計した。そのうえで、湖の北(北湖)と南(南湖)に分け、90日間にわたる表層(水深0~5メートル)部の汚染の推移を分析した。
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