韓国企画財政省と経済協力開発機構(OECD)は17日、高齢者(65歳以上)の貧困率に関する資料を発表し、韓国の高齢者の相対的貧困率が加盟国の中でもっとも高く、高齢化も早いペースで進んでいることを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF)

韓国企画財政省と経済協力開発機構(OECD)は17日、高齢者(65歳以上)の貧困率に関する資料を発表し、韓国の高齢者の相対的貧困率が加盟国の中でもっとも高く、高齢化も早いペースで進んでいることを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF) (サーチナ)

 韓国企画財政省と経済協力開発機構(OECD)は17日、高齢者(65歳以上)の貧困率に関する資料を発表し、韓国の高齢者の相対的貧困率が加盟国の中でもっとも高く、高齢化のスピードも速いことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 資料によると韓国の高齢者の貧困率は、2007年の44.6%から、45.5%(08年)、47%(09年)、47.2%(10年)、48.6%(11年)と年々上昇している。相対的貧困率は、所得が中間所得の半分に満たない人の割合。韓国は高齢者の約半数が貧困層に属することになる。

 韓国の高齢者の貧困率はOECD加盟国でもっとも高く、平均12.4%(10年)の約4倍、2位の豪州(35.5%)より10%以上になる。

 2007年から10年の間に貧困率が上昇したOECD加盟国は、5カ国(韓国、ポーランド、オーストリア、ギリシャ、チェコ)のみ。韓国は3年間の間に2.6%上昇し、増加率も一番大きかった。一方、ほかの加盟国は減少し、日本は06年の21.7%から09年は19.4%になった。

 高齢化の速度も韓国がもっとも速い。高齢者の人口比率が7%から14%に達するまでの所要年数は、日本が24年、米国が71年、フランスが115年であるのに対し、韓国は18年。また、14%から21%に達するまでの所要年数は、日本が12年、米国が27年なのに対し、韓国は8年という。

 韓国メディアは、高齢者の貧困問題を韓国政府が深刻に受け止め、問題解決に向けて積極的に対処する必要があると指摘した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)

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