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【国際】

チャールズ英皇太子が65歳 王位待つ間に年金受給者

 【ロンドン=石川保典】英国のチャールズ皇太子は十四日に六十五歳になり、年金受給者になった。王位継承順位が一位となったのは、母親が女王になった一九五二年、四歳のとき。六十一年という英王室最長の「待機期間」を過ごしてきた皇太子は、国王に就く日を待つ心境も吐露している。

 英紙ガーディアンは、皇太子が誕生日の直前に旧友に宛てた私信を暴露。皇太子は「六十五歳といえば退職する年なのに、自分はいまだに(国王として)働き始めるのを待っている。(妻の)カミラは『よくも気が変にならずに奇跡だわ』って言っている。年金受給者になったことを楽しむよ。あと十年もイライラして待つのはいやだからね」などと、冗談めかしてつづっている。

 皇太子は十五日、スリランカで開幕した英連邦首脳会議にエリザベス女王(87)の代理として出席。健康状態も良好な女王が「長旅による負担軽減」を理由に皇太子を送ったのは、将来の王位継承を意識した計らいだとみられている。

 ただ、ダイアナ元妃と離婚し不倫相手のカミラ夫人と再婚した皇太子の人気はいまひとつ。今年七月の世論調査によると次期国王に誰を望むかの質問に、42%がチャールズ皇太子、38%が皇太子の長男ウィリアム王子と回答した。それでも皇太子は私信で「これまでで最も高い数字だ」と喜んでいる。年金は海軍に従事した際のもので、週に約百十ポンド(約一万七千七百円)。高齢者の慈善団体に全額寄付するという。

 

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