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福島第一原発4号機 燃料取り出し準備進む
11月18日 12時5分

福島第一原発4号機 燃料取り出し準備進む
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東京電力福島第一原子力発電所の廃炉の工程で最初の節目となる4号機の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業が18日から始まります。
4号機の建屋では燃料を入れて運ぶ専用の容器をプールに準備する作業が行われています。

福島第一原発4号機の燃料プールには、強い放射線を出す使用済み燃料1331体を含む合わせて1533体の核燃料が保管されています。
福島第一原発の燃料プールで最も多いため、最初に取り出すことが決まっていましたが、水素爆発で壊れた建屋上部に散乱したがれきの撤去やクレーンの設置をへて、事故から2年8か月以上がたった18日から作業が始まります。
燃料は燃料プールの水中で、キャスクと呼ばれる輸送用の容器に移され、キャスクごと大型クレーンで地上に降ろされて、およそ100メートル離れた共用プールという施設に運ばれます。
新しく作られた建屋カバーの内部では、キャスクをプールに準備する作業が行われていて、午後3時ごろから、未使用の燃料をキャスクに移す作業が始まる予定です。
実際の作業が始まった後に懸念されるのは、プールに残されている細かいがれきの影響で燃料が取り出せなくなったり、これまでの調査で分かっていなかった損傷した燃料が見つかったりしないかです。
また作業の過程で、万一、燃料が損傷した場合、強い放射線が出るおそれがあるため、慎重な作業が求められます。
燃料プールからの燃料取り出しの開始は、廃炉の工程表で最初のステップである第1期の完了と位置づけられ、40年かかるとされる廃炉の最初の大きな節目です。
東京電力は4号機のプールにある燃料の取り出しを来年末までに終える計画で、作業が計画どおり進められるか注目されます。

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福島第一原発4号機 きょうから燃料取り出し (11月18日 6時7分)

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