2013.11.18 05:02(2/2ページ)

フォーム矯正着々!虎・藤浪、特注スパイクで足固め「悪くない」

これが藤浪の特注スパイクだ

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 キラリと光るゼット社のロゴ。スタッド(スパイク裏の突起物)を数えてみると、左は7本、右は8本。左右非対称。藤浪が新スパイクをお披露目だ。

 「マウンドで試したのは初めてです。刃の数もそうですし、裏の素材も違います。(感触は)悪くないと思いました」

 感触は上々だった。スタッドは非対称。投球時に軸足となる右足が、しっかりと土にはまる。バランスを保つためだ。スタッドを多く取り付けることで土が挟まって重くなるが、それよりも投球フォームを矯正したことで軸足がブレないようにすることを優先した。

 ゼット社の関係者は、左右非対称のスタッドについて、「ほとんど(見たこと)ないですね」と明かしたが、違和感はないのか。藤浪は「1本違うだけで変わることはないですね」と強調した。

 この日、中西清起投手コーチ(51)は、藤浪の投球練習の際、上からもビデオ撮影。捕手を通常より1メートル手前に座らせた。藤浪はノーワインドアップを交えて21球。このあと最後の2球は捕手を正規の位置で座らせると、やや強いボールを投げた。

 「自分は上から撮ると知りませんでした。全力投球ではないので…。実際の試合では、ゆっくりとしたフォームで投げるわけではないので意識付けの段階です」

 全力投球が解禁となるのは2月の沖縄・宜野座キャンプ。新スパイクにビデオ撮影…。左足のインステップ矯正にむけて準備万端だ。(柏村 翔)

(紙面から)