政治福島、現職相次ぐ落選 進まぬ復興 有権者の怒り2013.11.18 00:46

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福島、現職相次ぐ落選 進まぬ復興 有権者の怒り

2013.11.18 00:46
沈痛な表情で敗戦の弁を述べる瀬戸孝則氏=17日、福島市(石田征広撮影)

沈痛な表情で敗戦の弁を述べる瀬戸孝則氏=17日、福島市(石田征広撮影)

 首長選で続けざまに現職が敗れる事態になっている福島県。17日投開票の県都の福島市長選でも官僚出身の新人が、50%近い投票率に支えられ、4選を狙った現職を大差で破った。

 福島市は東京電力福島第1原発から約60キロ離れているものの、放射性物質が多く飛散した北西に位置し、空間線量が比較的高い。

 このため、現在も6千人以上(10月末現在)が自主避難しており、除染や除染で生じた汚染土などを保管する仮置き場の設置、住民の健康対策などが、選挙戦の争点になった。

 瀬戸孝則氏は過去最低の投票率(38・18%)だった前回選挙でも7万票以上を獲得。今回も自民、公明、社民各党の支部と連合福島の推薦を受け、形の上では盤石に見えた。が、現職批判は予想以上に強く「組織として表向き推薦していても、公明党の女性票や医師会、経済団体票はかなり逃げる」(後援会関係者)との警戒感があった。

 現職が落選した郡山、いわき市と同様、原発事故直後に、「市長が県外に避難した」との噂がインターネットなどで流れたことも、最後まで足を引っ張った。 ある会社経営者(52)は「復興過程で現職が落選し、新市長と議会が対立するのは好ましくない」とし、現職支持の声は有権者の中にもあった。自民党の野田聖子総務会長も駆けつけ、てこ入れを図ったが、自民党支持層の一部も小林氏に回るなど逃げる票をつなぎとめられなかった。

 瀬戸氏は事務所前で「私の人として至らぬ点が原因」と敗戦の弁を語った。ただ、当選した小林氏も7月に環境省を退職して福島市内に移り住んだばかり。「有権者のやり場のない怒りが現職批判票になった」(同)との見方も多いだけに、復興の停滞は許されない。(大塚昌吾)

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