蹴球探訪
宮市 単独インタビュー後編 代表は「常にいたい場所」(11月12日)
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【サッカー】<目撃者>山口の台頭 鉄板ボランチを突き崩せるか2013年11月18日 紙面から 先発を4人入れ替えて競争をあおると、新戦力2人が躍動。1得点1アシストの大迫も大健闘したが、最大の収穫は山口という「黒子」の存在にほかならない。前半11分には致命的なパスミスを犯し、ファンデルファールトにも手を焼いていたが…。長谷部の下支えに徹すると、後半は遠藤の後方支援を受けながら猟犬のように相手を追い、ピンチの芽を摘んだ。反攻劇の功労者だった。 「ハセさん(長谷部)は前に出て行くので自分はバランスを取ろうと。ヤットさん(遠藤)は真ん中でパスを受けて散らすタイプ。だから、より自分も前へ行ったほうが好機になると思ってどんどん出て行きました」 コンビを組んだ長谷部、遠藤の特長を見極め、攻守で異なるスタイルを演じ分けた上、さらに2人のプレーまで引き立たせた価値は大きい。 欧州組と融合後、先発は初めて。「緊張がありました」というのも当たり前だろう。呪縛を解いてくれたのは、長友の助言だったようだ。 「佑都くん(長友)から『思い切ってやれ』『前につぶしにいく自分の特長をガンガン出していけ』って。そういう言葉をかけてもらって、少し楽になりました」 出足の早いアプローチで徐々にファンデルファールトを消していく。ギアを上げ、中盤で次々とボールを奪った。奪えなくても、猛烈な圧力でミスを誘った。意のままに走り回る山口のプレーから、確実に猛攻のリズムが生まれていた。 「もっと良さは出せる。まだまだ出せると思う。やれるというか、もっとやらなくちゃいけない」 3年以上も鉄板だった長谷部、遠藤のボランチコンビの牙城を、山口は突き崩すかもしれない。 (松岡祐二) PR情報
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