ケネディ新駐日大使 日本着任11月15日 17時51分
アメリカの新しい駐日大使のキャロライン・ケネディ氏が15日、日本に着任し、「父親のケネディ元大統領の遺志を継いで、緊密な日米関係の強化に取り組みたい」と抱負を語りました。
新しい駐日大使となる故ケネディ元大統領の長女、キャロライン・ケネディ氏は、15日午後、夫と共に成田空港に到着しました。
ケネディ氏は空港で報道陣に対して日本語で「はじめまして」と話し始めたあと、「日本を敬愛するオバマ大統領の代理として駐日アメリカ大使を務めることを光栄に思います」とあいさつしました。そして父親であるケネディ元大統領がアメリカの大統領として初めて日本を訪れることを希望していたとしたうえで、「父親が残した公務を引き継ぐことを誇りに思います。日米両国の緊密な関係の強化に取り組むことを特に名誉に思っています」と抱負を語りました。さらに「美しい日本を見て多くのことを学び、たくさんの友人を作ってアメリカに戻ったときに日本を訪れるよう勧めたいです」と述べ、今後の日本での勤務に期待を示しました。
アメリカの初の女性駐日大使となるケネディ氏は、アメリカでも抜群の知名度を誇る一方、政治や外交の経験はほとんどありません。日米両国の間に、沖縄県のアメリカ軍普天間基地の移設問題や海洋進出を強める中国や核開発を進める北朝鮮などの課題があるなかで、ケネディ氏が今後どのように日米関係の強化に取り組んでいくのか注目されます。
「影響力のある大使に」
ケネディ新駐日大使の就任について、アメリカ議会の重鎮で外交や国防政策に大きな影響力を持つマケイン上院議員はNHKのインタビューに応じ、「われわれは最も親しい同盟国である日本に、アメリカで最も尊敬され、愛されている人物を代表として送り込むことを誇りに思う」と述べ、アメリカが日本との関係を重視している表れだと強調しました。
マケイン議員は、大使就任前のケネディ氏と、安全保障の分野を中心に日米関係について数回にわたり意見を交わしたということで、「ケネディ氏は、日本のことや個別の問題、さらにアジア全体のこともよく理解しており、影響力のある大使となるだろう」と述べ、日米同盟の強化に向けたケネディ大使の役割に期待を示しました。
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