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ヒョウタンで児童17人食中毒症状 大阪の小学校

(2013年11月15日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

許可した教諭免職 大阪府教委、異例の処分

 大阪府教育委員会は14日、同府茨木市立小学校で理科の授業中、ヒョウタンを食べさせ、児童17人が嘔吐(おうと)や腹痛の食中毒症状を起こしたとして、男性教諭(63)を懲戒免職にした。校長の職務命令に従わず、児童の安全を守れなかったとして「重過失か故意に当たるような見逃せない事案」(幹部)と判断した。

 飲酒運転や痴漢などの事案以外での、懲戒免職は異例という。担当者も取材に「全国でも聞いたことがない」と話す。

 府教委によると、教諭は4年生の理科を担当。7月上旬、午前中の授業で、児童が育てたヒョウタンの毒性を調べず、希望した計24人に食べさせた。昼休みに、校長から「食べた児童が気持ち悪いと言っている。食べさせるな」と指導を受けたが、午後の授業でも計4人に食べさせた。

 ヒョウタンを食べ、症状を訴えた17人のうち、3人が病院で受診。うち1人は脱水症状だった。

 教諭は府教委に「一切れくらいだったら大丈夫だと思った。大変申し訳ない」と話している。教諭は2011年3月にいったん定年退職し、同4月に再任用された。

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