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<LTE BAND19対応>【Z Ultra】プラスエリア対応カスタム手順まとめ ※要rootと度胸



グローバルXperiaを使用する上でネックとなる電波域の狭さをカバーするカスタムができると聞いてさっそくトライしてみました。

従来のカスタムとは変更するファイルの領域が違うため、失敗すると起動しても電波を掴まなくなってしまう可能性があります。初期化しても(たぶん)元に戻せない気がするので十分注意してトライしてみたいと思います。

※本カスタムはroot化前提となります。壊してもドコモショップに駆け込むことはないと思いますが、自己責任の原則は変わりませんので悪しからず。

plusarea-custom24

※2013.11.16追記:この考察の後、Xperia Z Ultraを最新ファームにするためにOTAしたらBasebandが書き戻され、Japan Bandの記載:BC6(ドコモ800MHz)の表示が無くなりなりました。

また、追加考察するときにベースバンドの書き換えをミスしたときに、ベースバンドのみFlashtoolで焼き直したら元の値に戻すことができました。この結果により、ftfファイルを持っていれば、Basebandだけ焼き直すことで復旧できるはずです。

※2013.11.17追記:LTE BAND19(ドコモ800MHzのLTE)に対応できたっぽいです。

 

 

準備するもの

今まで使ったことのないツールばかりです。もちろんADB環境は必須です。

 

以上で準備するユーティリティ群が揃いました。

 

 

 

手順(1):HTCDiagDriversの改変

ダウンロードして解凍済みのHTCDiagDrivers内の「HtcUsbMdmV64.inf」を改変。

plusarea-custom03

22行目の「[Models.NTamd64]」の値を変更

%OEM00% = Modem0,  USB\VID_0BB4&PID_0B03&MI_00


%OEM00% = Modem0, USB\VID_0FCE&PID_5146&MI_04


に変更し上書き保存

 

 

 

手順(2):PCにモデムとして認識させる

Xperia Z Ultraは何も考えずにPCに接続するとADBデバイスとして認識されます。この状態では以下の作業が進みませんので、一旦PCでは「モデム」として認識させ、Xperia Z Ultraのモデムファイルを書き換える準備を進めます。

(コチラは通常の接続時)
plusarea-custom04

 

  1. Xperia Z Ultraの転送モード確認
    設定>Xperia接続設定>USB接続設定>メディア転送モード(MTP)>OK
    plusarea-custom05


  2. PCと接続しコマンドプロンプトから以下のコマンドを入力
    C:\Users\nao>adb shell
    shell@android:/ $ su
    su
    root@android:/ #setprop persist.usb.eng 1
    setprop persist.usb.eng 1
    root@android:/ #
    

    plusarea-custom06


  3. この状態でPCのデバイスマネージャ(コンピュータ(右クリック)>プロパティ>デバイスマネージャを開いた状態で、Xperia Z UltraのUSBデバッグをOFF→ONする
    (なぜかSO-01Fとなってますが、、上から順に先ほど改変したHTCDiagDriversのHtcUsbMdmV64.infを読み込ませていく。違うデバイスだとインストール出来ないと言われるので変なものは入らないです。)

    私の場合は上から4つ目が該当しました。
    plusarea-custom08

    無事HTC USB MODEMとして認識されました。
    plusarea-custom09

    この状態では今までどおりMTPモードも有効になっていますので、ファイルの転送も問題なくできます。(ケーブル抜き差ししてもADBデバイスとして、またHTC USB MODEMとして認識されていますので、ここで一旦作業を止めても大丈夫です)

    一旦コマンドプロンプトを閉じます。

なお、作業を途中で中断した(ケーブルを抜いた、等)時は、上記手順の

(1) 手順2.のコマンドを打つ

(2) 手順3.のUSBデバッグON/OFF

を実施すればOKです。

もちろんドライバが正常にインストールできている場合に限りますが。。

 

 

手順(3):モデムファイルの書き換え

◆BC6:プラスエリア対応(手順1~9、17)

◆LTE_BAND19対応(手順10~16)

PCでの作業となりますので、Xperia Z UltraとPCは接続しておく。また手順ごとに使用するツールが変わりますので、ごっちゃにならないよう、十分注意して作業を進めてください。

  1. QPST>QPST Configurationを開き、Portsタブ>(右下)Add New Port
    plusarea-custom10


  2. 「QPST Configuration」の小画面下部のShow serial~の✔を外すと左のウインドウに「COM6(各自違う)~」と出ますので選択し、OK。
    plusarea-custom11

    こちらのようになればOK。
    plusarea-custom12

    「Phone」項が「No Phone」となってしまう場合はXperiaとの接続がうまくいっていません。Xperiaを再起動する、PCを再起動する、ケーブルを接続し直す、最悪ドライバの入れ直し、QPSTの再インストールなどいろいろやってみてください。
    plusarea-custom25


  3. QPSTをインストールしたフォルダ(デフォルトはC:\Program Files (x86)\Qualcomm\QPST\bin)より「RF_NV_Manager.exe」を起動
    plusarea-custom13


  4. 「RF_NV_Manager」のSetting>Comportでプルダウンメニューから先ほど選択したCOM6を選びOK
    plusarea-custom14


  5. 「RF_NV_Manager」のFile>Read From Phoneを選択、左に定義ファイルが読み込まれます。
    plusarea-custom15


  6. 「RF_NV_Manager」の左端の数字の中から「1877」を探し、右に表示される「562950069289856」というような数字を覚えておきます。
    plusarea-custom16


  7. 「mzTool」(にwxmsw293u_gcc_custom.dllを入れること)を起動、左上のチェックボックスがHEXになっていますので、Decimalに変更、手順6で控えた「1877」の値を右側のDecimalの空欄にコピペします。
    plusarea-custom17


  8. 「mzTools」のBand Preference(NV Value)タブを開き、Band Preference(Bit info):初期表示画面の下に表示されているバンド(数字)に✔を入れていき、更に[27] VI-Japan 800にも✔を入れ、最後に赤く色を付けた部分の値をコピー。
    plusarea-custom19


  9. 「RF_NV_Manager」の「1877」の値を手順8で控えた文字列に置き換え、「Write NV」を押します。(カンマは取ること)
    私のXperia Z Ultraの場合は「562950203507584」となりました。
    plusarea-custom20


  10. (追記:LTE BAND19対応)
    「QXDM」を起動、下図のように左のViewのプルダウンメニューから「NV Browser」を選択、NV Browserウインドウが開くので右のCategory Filterから「LTE」を選択。
    plusarea-custom28


  11. IDが「06828」を選択、右下の「road」を選択すると、端末から現在の設定値:Input項目の値、私のXperia Z Ultraの場合は「524511」が読み込まれます。
    (この数値は控えておくほうが良いです。これを忘れたためにベースバンドを焼きなおす羽目になりましたので。)
    plusarea-custom29


    この「524511」は10進数の値ですがこれを2進数に置き換え、LTE BAND19に対応する19桁目の値を変更していきます。


  12. 10進数を2進数に変換します
    http://hogehoge.tk/tool/number.html など、自動で計算してくれるサイトにアクセス
    plusarea-custom30

  13. 10進数の欄に手順11.で調べたInput値「524511」を入力して「変換」ボタンをクリック、2進数の値に変換された「10000000000011011111」を変更していきます。
    plusarea-custom31


  14. BAND19を追加するため、「10000000000011011111」を『右から』19桁目を「11000000000011011111」に変更し、「変換」ボタンをクリック、10進数の値が変わりますので、その数値を控える。
    私の場合は「786655」となりました。
    plusarea-custom32


  15. 「QXDM」のID:06828に表示されているInputをクリックすると編集できますので、手順14.で取得した値に置き換え
    plusarea-custom33



    踏みとどまるならここが最終ポイントとなります。しっかりと事の重大さを理解した上で次に進めてください。
    → 冒頭に追記しましたとおり、ftfファイルを持っていればベースバンドだけ焼き直せば復活できるはずです。



  16. 手順15.の値を書き換えたら右下の「White」をクリック、画面上特に変化はなく、書き換えるときにQXDMソフトの最下部のステータスバーに転送時の速度が一瞬表示されるだけですので、「White」クリックするときにはQXDM画面に注目しておきます。
    plusarea-custom35


    続いてBC6(プラスエリア)対応の値をベースバンドに書き込んでいきます。



  17. 「RF_NV_Manager」のFile>Write Changed NV Items To Phoneで端末に書き込みます。
    もし、失敗した場合は手順6.で取得した数値を再度書き換え直してやる必要があります。(数値を記録してないと永久に戻せなくなる可能性がありますので。。。)
    plusarea-custom21


  18. 最後に、下記コマンドを入力して再起動したら完了です。
    C:\Users\nao>adb shell
    shell@android:/ $ su
    su
    root@android:/ # setprop persist.usb.eng 0
    setprop persist.usb.eng 0
    root@android:/ # reboot
    reboot
    

 

 

確認方法

さて、うまくプラスエリア化ができているのでしょうか。確認してみます。

おなじみの*#*#シリーズで。(左がデフォルト、右がカスタム後)

7378423>Service info>Configuration

右の画面の「BC6」こそプラスエリアの周波数です(http://ja.wikipedia.org/wiki/W-CDMA)

plusarea-custom23-1

(追記)
LTE BAND19に対応すると表示はこのようになります。
plusarea-custom36

4636(info)>右下メニューキー>無線バンドを選択
plusarea-custom24

 

このように端末上ではプラスエリアを掴んでいるように思えます。あとは実際どうなのか?は改めて検証してみたいと思います。

→都内のプラスエリア地域で検証しに行ったところ残念ながらプラスエリア対応場所になってしまっておりまだ実感はできておりません。。。

汎用性は高いようですが、Xperia P(LT22i)やXperia V(LT25i)なども対応できるのか、いずれ試してみたいと思います。
#Xperia PはSoCがQualcommではなくST-Ericsson NOVA Thor U8500であるため、「不可」です。

また、LTEに関してBAND19(800MHz)を掴めるような対応はまだ成功しておりません。QXDMの使い方学ばねば。。。

→Google先生に教えてもらいながらかろうじて対応することができたかもしれません。

 

参考スレ:【マイナー周波数】スマホでプラスエリア Part2
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/smartphone/1384055708/

(確かにこちらのスレで勉強させて頂きました。記載漏れ大変失礼しました>先人の皆さま)

 

 

 

  1. @C55BENZ
    2013 年 11 月 11 日 07:02 | #1

    いつも大変参考にさせていただいております。
    是非ともP LT22iでの成功を勝手ながら期待しております。

    • shogun3
      2013 年 11 月 11 日 12:42 | #2

      すみません、PはSoCが違うためたぶん難しいかなぁ、と思ってます(^^;

  2. we
    2013 年 11 月 11 日 10:26 | #3

    FlashtoolでBasebandを焼いたらどうなるんでしょう?
    バンドのデータですし元に戻りそうな気がします。

    • shogun3
      2013 年 11 月 11 日 12:43 | #4

      戻せそうな気がしないでもないですが未検証です(^^;

  3. 匿名
    2013 年 11 月 11 日 12:27 | #5

    参考サイトとかないんですか?
    独自でやったんですか?
    他にも調べきれていない端末があるので、それほどの技量があればスレッドは盛り上がると思います!
    ぜひスレッドにきて、一緒にFOMAプラスエリア対応に向けて頑張りましょう!

    • shogun3
      2013 年 11 月 11 日 12:44 | #6

      私はただの考察屋です(^^;
      先人様の手順を実行してみるのが関の山です。。

  4. TaKa_0711
    2013 年 11 月 12 日 13:43 | #7

    これは元々想定されてない電波を使用する事になるが、電波法的には大丈夫なのか?

  5. 雲の下
    2013 年 11 月 13 日 15:03 | #8

    いつも拝見させて頂いています
    参考にさせて頂いて手順確認しながら実行するモノ
    今回のように、見ても感心するばかりで実行までは至らないモノ様々ですが
    いつも感服致しています

    ご自身の携帯が起動不可にならない範囲で色々チャレンジしているのを影ながら応援しています!
    あまり無茶はなさらないで下さいね

  6. Fe
    2013 年 11 月 13 日 18:05 | #9

    効果の程はまだわかりませんが、C6903でも同様の手順で出来ました。
    いつもありがたい情報ありがとうございます

  7. 匿名
    2013 年 11 月 13 日 18:51 | #10

    @shogun3
    LT25iですがflashtoolで戻りますね。
    戻すつもりはなかったのですが…。

  8. HIRO
    2013 年 11 月 14 日 22:35 | #11

    simフリー版のZ1(C6903)もSoCが同じなので試してみましたがQPST ConfigurationのPort番号が違う以外は全て同じ数値でいけました。
    後は同じように検証して実際に掴めてるかどうかです。

    いつもこのような為になる記事ありがとうございます。

  9. kk
    2013 年 11 月 14 日 23:54 | #12

    実物を持っていないので実験のしようがないのですが、Japan1700にチェックを入れると、こちらもいけるのかな?

  10. 七氏
    2013 年 11 月 16 日 14:08 | #13

    上記リンクのQPSTは割れですよ。
    堂々と割れソフトの使用を紹介するはどうかと思います。

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