阪神・淡路大震災から19年を前に、神戸市中央区の東遊園地にある「慰霊と復興のモニュメント」に17日、震災の犠牲者やゆかりのある13人の名前を刻んだ銘板が新たに掲示された。銘板は計4947人になった。
モニュメントは2000年1月に完成。震災で犠牲になった神戸市民と同市で亡くなった人を対象にしていたが、現在は市外の犠牲者や震災が遠因で亡くなった人、1月17日に東遊園地で開く「1・17のつどい」の貢献者らも加わっている。
加わったのは、芦屋市で亡くなった2人▽遠因などで運営委員会に認定された10人▽貢献者らの特別枠1人‐の13人。式典には11遺族約25人が出席した。
姫路市の藤原和子さん(73)は、母石原ふくゑさんの銘板を加えた。ふくゑさんは震災で神戸市灘区の自宅が全壊。つぶれた屋根の下から無傷で救出された。翌日から姫路市に移り、5年前、96歳で亡くなった。
藤原さんは「ずっと『神戸に帰りたい』と言い続けていたが、直接死ではないので名前を刻めるとは思っていなかった。古里に戻れたと、母も喜んでいるのでは」と語った。
銘板の追加希望は、NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」TEL078・682・1117
(上田勇紀、木村信行)
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