シリア化学兵器:12月中旬にも搬送 19日から協議

毎日新聞 2013年11月17日 11時07分

 【ブリュッセル斎藤義彦】ロシア、イタリア、デンマークの3カ国は19日にニューヨークの国連本部で、シリアの化学兵器を軍艦の護衛付きで海上搬送するための協議を開始する。15日に化学兵器禁止機関(OPCW)の決定機関・執行理事会がシリア国外で処理する廃棄計画を決定したことを受け、12月中旬の輸送開始を目指し具体策を詰める。一方、ベルギーは処理引き受けを巡り議会・住民と調整に入る。

 OPCW外交筋が毎日新聞に明らかにした。シリアはOPCWから化学兵器搬送の訓練を受けた後、化学兵器1290トンの大半を西部ラタキア港に集積。テロや反体制派の攻撃を防ぐためイタリアとデンマークが軍艦で護衛する。

 12月第2週に海上輸送に着手するのが目標で、サリンの原料など危険度の高い化学兵器は期限の年末までに搬送を終了。その他の化学兵器は2014年2月5日までに終える。

 処理工程は、米国の移動式加水分解処理施設3基を展開、14年6月までに処理を終える。その後、大量の有害な廃棄物を、燃焼処理施設を建設し処分する。

 当初、搬送先としてはアルバニアが有力候補だったが、住民の反対などで受け入れを拒否した。一方、ベルギーでは第一次世界大戦で大量の化学兵器が使われ、現在も年数十トンが見つかり廃棄されている。こうした経緯から米国が説得している模様だ。ベルギーのデクレム国防相が5日にワシントンでヘーゲル米国防長官と会談、化学兵器問題も調整したとみられる。

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