韓国:在日大使館で戦時中の徴用工新資料を「発見」
毎日新聞 2013年11月17日 19時06分(最終更新 11月17日 19時33分)
【ソウル澤田克己】韓国の聯合ニュースは17日、戦時中に徴用されて日本の企業で働かされた韓国人に関する新資料が東京の韓国大使館で発見されたと報じた。今年夏に新築された建物に引っ越した際、倉庫から名簿など数十冊が出てきたという。
国交正常化へ向けて日本と交渉中だった1950年代に作成されたとみられる。韓国政府は現在、既存の資料と突き合わせる分析作業を進めている。
元徴用工の未払い賃金を含む請求権は、日韓交渉の焦点の一つだった。両国は65年の国交正常化の際、日本が5億ドルの経済協力を行うことと同時に、請求権問題は解決されたとみなすことで合意した。
だが、韓国では最近、元徴用工の請求権を認める司法判断が相次いでおり、両国間の懸案となっている。新資料は、この問題に関する議論に影響を与える可能性もある。