■志位和夫・共産党委員長

 特定秘密保護法案で、与野党間の修正協議が取り沙汰されている。野党側の修正案の中身を拝見しても、同法案の一番の骨格部分、すなわち、行政機関の長が特定秘密を指定し、それを漏らしたりアクセスしたりする国民は処罰する、ということには指一本触れるものではない。これは、法案の危険性をいささかなりとも減ずるものにならない。

 我々が危険だと思うのは、国会の審議ならば、国民に公開された場で問題点も出てくる。ところが、政党間の修正協議に入っちゃったら、ブラックボックス。修正協議の中身自身が秘密と、ここでも秘密が出てくる。修正でなく、徹底審議で廃案という立場で頑張りたい。野党であるならば、法案の阻止で力を合わせるべきだ、と他の党にも言いたい。(国会内の記者会見で)