2013年11月15日19時58分
【河村克兵】経済ジャーナリストの荻原博子さんや国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗さん、作家の雨宮処凛(かりん)さんら女性12人が15日、国会内で記者会見し、特定秘密保護法案への反対を訴えた。
荻原さんは法案が成立すれば「第三者機関が(秘密指定が妥当か)判断することさえなく、為政者の思うようにことが進む」と話した。土井さんは「公益のために内部通報する人の人権保護が難しくなると思う」と指摘。雨宮さんは「何が秘密かも分からず、あらゆる立場の人が萎縮・自主規制し、疑心暗鬼になってしまう」と語った。
NPO法人原子力資料情報室スタッフの沢井正子さんも参加し、「今でも原子力情報は国民に知らせないのに、『何も知らせない、だれにも教えない』ことが簡単にできるようになる」。「東京電力株主代表訴訟」原告団事務局長の木村結さんは「官僚が情報を握って、国民にも政治家にも知らせない法律。自民党の方も目を覚ましてほしい」と訴えた。民主、共産、生活、社民各党の女性国会議員4人も出席した。
文芸評論家の斎藤美奈子さんや作家の落合恵子さん、精神科医の香山リカさんも賛同者に名を連ねた。
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朝日新聞社会部
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