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この論文には幾つか良く理解できないところが
あります
「Statistical Analysis(統計分析)
症例数計算
80%のパワー、50%の違いが両者にあると仮定して
それぞれ100-120例が必要
とされています
そしてドロップアウトを入れて130例が必要」
としています
症例数計算は、何%から50%の違いなのか書いていません
その根拠が必要で、根拠となる論文も引用しているのに
不思議です・・・?
そして、ここは何例、と計算して数字が出るところで
何例から何例と幅が出るところではないんですが・・・
もう一つ、ドロップアウトも実際はもっと多かったわけで
最初の設定が甘かったといわれても仕方がないように
思います。
これ程の統計処理が出来ているので、統計の専門家が
絶対についています。
どうしてこうなったのか、理由が分かりません
(ただ理解不足なだけ?)
そして、この論文の一番の問題は
どちらかの薬を飲んでいた犬も登録可能にしている
要するに治療を既に受けていた例も登録可能にしています
しかもどちらの薬を飲んでいてもOKで試験開始前に
中止する事になっています
これでは登録する基準が様々で折角の
登録基準があいまいになっています
そして、221例(88%)で登録以前に治療を受けていた・・・
これは問題だと思います
ちなみにこの論文のIFは1.7程度
IFが全てではありませんが・・・
外科系の雑誌などはそもそも基礎系に比べて
IFが低くなっています
だからといって外科医がバカだという人などいません
IFが全てではありませんが、この研究デザインなら
こうだと判断されたのかもしれません・・・
この臨床研究にもそして、参考文献にも日本人の名前が
見当たりません・・・
少し残念ですがこれからを期待しています
ちなみに
アカルディ(ピモペンダン)、人に対して使用されているのは
日本だけです(と思います)
日常臨床では両者を併用することが多いようです
(↑だからお前は獣医か・・・??)
今後は併用との比較を期待します
犬心臓治療については長くなりそうなので
<m(__)m>機会をみて書きま~す
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