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核燃料取り出しへ監視協が確認
11月12日 21時30分

東京電力福島第一原子力発電所で、廃炉に向けた最初の節目となる4号機の燃料プールからの核燃料の取り出しが近く行われるのを前に、福島県の廃炉安全監視協議会のメンバーが現場を訪れ、作業手順などを確認しました。

福島第一原発では、40年かかるとされる廃炉作業の最初の節目となる、4号機の燃料プールからの燃料の取り出しに向けて準備が続いています。
12日は、近く行われる取り出しを前に、安全に作業が行われるかを確認するため、外部の専門家などでつくる福島県の廃炉安全監視協議会のメンバー22人が現場を訪れました。
一行は、まず最も多い1533体の燃料が保管されている4号機の燃料プールを視察し、プール内に落下したがれきの撤去作業への影響や、燃料を取り出すのに使う大型クレーンの操作の手順などを確認しました。
このあと、取り出した燃料を地上で保管するための共用プールと呼ばれる別の施設も視察し、放射線をさえぎる容器に入れて燃料を移送する方法などについて、説明を受けていました。
調査を終えたメンバーからは、「がれきが障害となり、工程に遅れが出ないのか」といった疑問の声が相次ぎ、東京電力は「燃料を引き上げる際に損傷しないよう、慎重に作業を進める」などと答えていました。
4号機の燃料の取り出しに向けては、国の原子力規制庁が12日、施設に問題はなかったとして、事前の検査の終了を東京電力に伝え、これを受けて東京電力は今月中旬に燃料の取り出しを始めたいとしています。
福島県原子力安全対策課の渡辺仁課長は「きょう行った調査では、想定されるリスクに対して対策が大きく欠落しているということはなかった。作業が始まれば新たなリスクが出てくることも考えられ、東京電力には、事前に十分に対策をとり、慎重のうえに慎重を重ねて安全に作業に取り組んでもらいたい」と話していました。

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