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転生から十五歳まで
4話 ポイントゲット+スキル決め②
「前回に引き続きリアクションが酷くない!?」
「気にすんな。それよりptゲット取得方法を教えてくれ」

詰め寄ってくるミノールを押し返し、先を促す。
いや、ptゲットできんなら俺も別に異論ないんだよ?このペースだとすぐにpt無くなりそうだし。
でもなー。こういうのって大概難しいのだから、あんま期待してないんだよねー。
ひたすら暗器計算で合っていた数だけ1ptもらえるなら楽でいいんだけど。

「じゃあ、紹介するねー」

そう言って懐から久寿玉を取り出すミノール。
…うん。もうツッコまないぞ。
そして天井辺りに久寿玉を設置して、垂れている紐を引っ掴む。

「pt取得のお題目は、これだー!」

何故かテンションの高いミノールの叫びと共に紐が引かれ、紙吹雪と文字の書かれた紙が垂れてくる。

「ズバリ!『チキチキ!10分間にどれだけプチプチを潰せるか!?転生チートの栄光を掴むのはあなただ!!』です!」
「………」

あれ?俺の聞き間違いじゃないよね?今なんかベリーイージーな内容が聞こえた気がするんだけど…。

「悪いミノール。もう1回同じ内容で言ってくれ」
「分かったよ。コホン。ズバリ!『チキチキ!10分間にどれだけプチプチを潰せるか!?転生チートの栄光をちゅかむのはあなただ!!』です!」
「やーい。噛んでやんのー」

とりあえず噛んで顔真っ赤にしてるミノールが可愛いのでヤジを飛ばしておこう。
え?男かも知れないのに可愛いのかって?カワイイこそ正義なのです。英語で言うとジャスティス。

…少しの逃避はここまでにして、さて、やっぱりptゲットチャンスの内容は俺の聞き間違いでは無かったようだ。
残念なような、楽ちんで嬉しいような。何とも複雑な気分だ。

と言うかプチプチってあれだよな。荷物の梱包とかで使われる衝撃吸収材。そしてその後は子供の遊び道具としても使われるハイブリットな商品。
俺も良くやったなー。あれやり始めると止まらないんだよ。まさに止められない止まらない。

「んで、プチプチはあんの?」
「勿論だよ!今回使ってもらうのはこれだよ!」

またも懐から巻かれているプチプチを取り出すミノール。アンタ、服の中が四次元なのかい?

「このプチチプチはなんと、自己修復機能と潰された数のカウント機能が内蔵された超高性能プチプチなんだよ!これで暇なお子様も何時までも遊んでいられるよ!」
「無駄にハイテクだな」

俺の前にプチプチマットがファサァ、と音を立てて広げられる。もうそれプチプチが出す音じゃねえよ…。
広げられたプチプチは大体1m×3mの長方形で、無数のとても小さなプチプチが敷き詰められている。
ふむ。これならできそうだな。

「準備は良いかい?制限時間は10分だからね。潰した数がそのままptに加算されるから、頑張ってね!」
「あいさー」

フッフッフ。見せてやんよ。俺の必殺技!

「始め!」
「うおりゃぁあぁぁぁーー!!」

開始の合図と共に寝転がり、そのままプチプチのある方に転がっていく!
ドヤ!これが俺の必殺技、ローリングアタックだ!
これでpt大量ゲットは確実!この勝負、貰った!


少年ローリングアタック中 now loadeing ………


「うおぇぇぇ……」

気持ち悪いぃ…。
あの後、俺はひたすら転がり続けた。
そりゃあもうptゲットの為にひたすらにな。

それが5分を過ぎたころだろうか。
眼が回っちゃったんだZE☆
その後も半ば意識が無いまま回り続けたら、終わった今、この様だ。orz。

「大丈夫?水だそうか?」
「いや…大丈夫だ。気持ち悪いけど吐き気はしない」

差しのべられた手を取って立ち上がる。優しさが身に沁みるぜ。

「ありがとうな、ミノール」
「ちょっと、そっちには誰も居ないよ!?」

おっとまだ目が回ってたみたいだな。

「それで、ptはどうなった?」
「今集計中……っと、出たよ。発表するね。えーっと」

「1523458045」

「…………は?」
「1523458045」
「いやいやいやいや。何だよその数字」

15億2345万8045回?自分でやっといてなんだがやりすぎだろ。

「えっと、これどうする?スキル全部とっても余裕でお釣りが来るんだけど」
「いや、もうメンドイから1000pt頂戴」
「いいの?」
「ああ。全部取ったら向こうでの楽しみが無くなるだろ」

まあ、強くてニューゲームするけど。

「それじゃあ…はい。pt追加終了」

ptの書かれたウィンドウの数字が358ptから、1358ptに変わる。無事に終わったみたいだな。

「大部分のptを捨てたから、ステータス用のptが200pt追加されて、仲間をゲットするためのptは只になるよ」
「おおう。仲間が何か知らんが太っ腹ー」

ステータス専用のptが追加されたのは純粋に嬉しいしな。

「んじゃあ、スキル決め再開しますかぁ」

次は生産スキルだよな。
決めるのは…やっぱカットで!
ついでに家事スキルもまとめました。


少年スキル吟味中 now loadeing ………


こうなりましたー

――――――――――

鍛冶  LV5 5pt
採掘  LV5 5pt
裁縫  LV5 5pt
木工  LV5 5pt
調薬  LV5 5pt
錬金  LV5 5pt
採取  LV5 5pt
料理  LV5 5pt
罠作成 LV5 5pt
計        40pt  残1318pt

――――――――――

説明は省略!

家事でやれば取れそうなのは取得しなかったよ。
料理スキルは美味いのが食べたいからと、現在の俺の料理の腕を嘆いての事です。もうね、あんな不味い飯は食いたくないんだ…。

「悲壮感が漂ってるね…」

ミノールにも察知される程、今の俺の周りにはどんよりオーラが渦巻いているのか……。

……気を取り直して次のスキル所得、行ってみよー。


少年スキル吟味中 now loadeing ………


――――――――――

鑑定眼           5pt
魔力眼           5pt
鷹の目           3pt
照準眼           5pt
隠蔽        LV10 10pt
索敵        LV10 10pt
罠察知       LV5  5pt
罠解除       LV5  5pt
開錠        LV5  5pt
空歩            5pt
健康        LV10 10pt
調教        LV10 10pt
直感        LV10 10pt
危機察知      LV10 10pt
気配察知      LV10 10pt
計             98pt  残1220pt

――――――――――

ここは怠かった。
何せ分類がその他で詰め込まれてるから、数が多いの何の。
見ていくだけでも1時間掛かったわw。
スキル説明入りまーす。

鑑定眼は、見たモノの情報を見るスキル。対象は人、動物、植物、物品、魔物何でも御座れ。転生チートでは誰もが取るスキルだから便乗。
魔力眼は、名前のまんま魔力を見る眼のスキル。これは後の成果に期待するよ。
鷹の目は遠くを見るだけのスキル。でも、次の照準眼との合わせ技が上手くいくとかなり強力なスキルになるよ。
上の4つのスキルは魔眼シリーズと言って、かなり良い効果の魔眼が多くて取るのに悩んだ。結局4つにしたけど。

隠蔽は、何かを隠すスキル。姿を隠して見つかりにくくしたり、見られたくない情報を隠したりできるようになる。見破るにはこれ以上のLVの索敵が必要だ。
索敵は、隠蔽の逆、見破るスキル。隠れている敵を見つけたり、隠された情報を見破ったりできる。これから逃れるには、これ以上のLVの隠蔽が必要。
この2つはLVが10になると矛盾が出ているように見えるけど、その場合は引き分け、つまりお互いのスキルが不発に終わるそうだ。まあ、神レベルの隠蔽と索敵を持ってる奴が俺以外にいるとも思えないから大丈夫だろう。


罠察知と罠解除、開錠のスキルについて説明は要らないよな?

空歩は空中を歩けるようになるスキルだ。これで青い狸みたいなネコ型ロボットは必要じゃないぜ。

健康は、健康状態を保つスキルだ。風邪や何かしらの病気に掛かり難くなる。病死とか勘弁願いたいから取った。

調教は、変な意味のスキルじゃないからな?テイムしたモンスター(魔物や魔獣等を一括りに呼ぶ)を飼い馴らす為のスキルだからな。調教プレイとか考えた奴、手を上げなさい。先生怒らないから。

直感、危機察知、気配察知は敵から身を守るために取ったよ。裏路地で暗殺者にズバッ!と首を掻っ切られるのは嫌だからな。

「ふぅ。説明終了」
「今思ったけど、誰に説明してるの?」
「んなもん俺が知るかよ。きっとあれだよ。この会話を盗み聞きしてる誰かにだよ」
「ふぅ~ん」

さて、最後の隠しスキルに行ってみようか!


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