植樹祭:「鎮魂の森」を築け 南相馬に3000人集う

毎日新聞 2013年10月06日 19時06分(最終更新 10月07日 01時02分)

福島県南相馬市鎮魂復興市民植樹祭で植樹する大勢の参加者=同市で2013年10月6日、森田剛史撮影
福島県南相馬市鎮魂復興市民植樹祭で植樹する大勢の参加者=同市で2013年10月6日、森田剛史撮影

 福島県南相馬市は6日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた南右田(みなみみぎた)地区で「鎮魂の森」を築く植樹祭を開いた。市民やボランティアら約3000人が参加し、盛り土をした約5000平方メートルの沿岸部にタブノキなど16種の苗木約2万本を植えた。20年後には高さ10メートル以上の防災林に成長する。

 公益財団法人「瓦礫(がれき)を活(い)かす森の長城プロジェクト」(理事長・細川護熙元首相)が共催して苗木の大半を用意。惨事の教訓を引き継ごうと、盛り土には震災がれきのコンクリート片などを使った。

 同市は、地震・津波で636人が犠牲になり、福島第1原発事故の避難などによる関連死も436人に上る。南右田地区は高さ20メートルの津波で全70戸が流され、54人が死亡。今も土台だけの家屋跡が広がっている。

 津波で子ども2人と妻、母の4人を亡くし、仮設住宅で暮らす菅野長八さん(62)は「家族のことは毎日のように思い出す。鎮魂のため、大勢の人たちが集まってくれてありがたい」と植樹に加わった。名古屋市から参加した自営業の中根正道さん(44)は「震災は世界の教訓。地元の皆さんと植樹して一体感が生まれた。いつまでも記憶にとどめたい」と語った。【高橋秀郎】

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