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石窟庵本尊仏の台座が2つに分離、深さ20センチの亀裂に強化剤=韓国(1)
2013年11月17日12時43分[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
| 亀裂の入った本尊仏台座前部(点線)。矢印は荷重が作用する方向。この亀裂で台座本体は2つに分かれた。本尊仏台座の左側(2)と右側(3)にはひび割れた部分を強化剤で埋め合わせた跡がついている。(写真=文化財庁) |
この資料によると、台座の亀裂は本尊仏左ひざの真下、中央の袈裟の下から左ひざにつながる。この資料では横断亀裂の実測の長さは指摘されていないが、本尊仏の足の長さなどの要素を総合すると最小3メートルを超えると推定される。中央日報と中央SUNDAYの取材チームは最近2度にわたる石窟庵内部観察を通じ長さ1メートルの亀裂が本尊仏左足と台座の間に発生したものと把握したが、実際の亀裂の状態ははるかに激しいという事実がわかったのだ。
落ちた台座の一部は表面強化剤で本体とくっついている。これに対し石窟庵調査団のある委員は、「小さく割れた台座は主に本尊仏の重さで押さえつけられており、本体から離れて行くことはなかった。だが、今後もそうであるかは断定できない」と話す。表面強化剤は亀裂に注入する一種のボンドのようなもので、石をくっつける効果は弱く、しっかりと処理するには石に穴をあけて鉄の芯を入れた後で強化剤を入れなければならない。しかし報告書を作成した文化財庁傘下文化財研究所のキム・ドンムン研究官は、「本尊仏の荷重は主に後部に集中するので前部の亀裂は力学的に問題ないとみている」と話した。(中央SUNDAY第349号)
石窟庵本尊仏の台座が2つに分離、深さ20センチの亀裂に強化剤=韓国(2)