ちびまる子ちゃん 「まる子、目標を立てるの巻」 〜(♂:4 ♀:4 )〜 さくらももこ(まる子)♀: さくらすみれ(お母さん)♀: 穂波たまえ(たまちゃん)♀: みぎわ花子♀: 丸尾末男♂: 浜崎憲孝(はまじ)♂: 富田太郎(ぶー太郎)♂: 戸川秀之(戸川先生)♂: ----------------------------------------------------------------------------------------------- 001.まる子  :まる子、目標を立てるの巻。 002.戸川先生 :皆さん、去年の自分の目標を覚えていますか? 003.まる子  :目標? 004.丸尾   :はい!先生! 005.戸川先生 :はい。丸尾君の目標は何でしたか? 006.丸尾   :はい!わたくしの目標はズバリ学級委員になる事でしたので、 しっかり達成できたでしょう! 007.戸川先生 :そうですか。よく頑張りましたね。 008.丸尾   :あ、ありがとうございます! わたくしズバリ頑張ったでしょう!くうぅぅ・・・ 009.まる子  :ありゃま、泣いてるよ。 010.戸川先生 :では皆さん。今年も目標を立ててみましょう。 011.はまじ  :あーあ、俺目標立ててもすぐ忘れちゃいそうだなぁ・・・ 012.戸川先生 :忘れそうな人は紙に書いておきましょう。 その目標を達成すれば、夢に一歩近づく、 そう思ったら、一日一日がもっと大切になりませんか? ・・・これは宿題にしましょう。 皆さん、今年の目標を紙に書いて来て下さい。 -昼休み- 013.まる子 :目標か。何にする?たまちゃん。 あれ?どうしたの? 014.たまえ  :わたしお母さんのお手伝いをする、 っていうのにしようと思ってたんだけど・・・。 だけどそれじゃあ夢が無いよね〜・・・。 015.まる子  :そんな事無いよ。いいお嫁さんになれるんじゃない? 016.たまえ   :うーん、そうかなぁ・・・。 017.みぎわ  :いいお嫁さんになれるならその目標、わたしが頂くわ。 018.たまえ  :え″・・・。 019.みぎわ  :わたし、バレリーナになろうかと思ってバレエを習ってたけどぉ〜、 今年の目標はよいお嫁さんになる為に 『お母さんのお手伝いをいっぱいする』に変えるからん。 020.たまえ  :そ、そう・・・。 021.みぎわ   :花輪くぅ〜ん・・・。花輪君、わたしの目標どうかしらん。 (歩き去る花輪君に)あ〜ん・・・待ってぇ〜・・・ 花輪くぅ〜ん・・・。 022.まる子  :花輪君も大変だね・・・。 023.はまじ  :はあ・・・今日みたいな宿題って悩むんだよな・・・。 024.ぶー太郎 :さっさと決めろよ、ぶー。 025.丸尾   :浜崎君、 あなたの目標はズバリ記憶力を鍛えるというのはいかがでしょう? 026.はまじ   :え?なんだよそれ。 027.丸尾   :せっかく立てた目標を忘れないようにですよ! 028.はまじ  :ちぇっ・・・。 029.ぶー太郎 :丸尾はもう決めたのかぶー? 030.丸尾    :はい!もちろんでしょう!わたくしの目標、 それはズバリ学級委員になる事に決まっております! 031.はまじ  :それじゃあ去年と一緒じゃねぇか。 032.丸尾   :はい、ズバリ毎年同じでしょう! 033.ぶー太郎 :学級委員になって、その後はどうするんだぶー? 034.丸尾   :ふっふ・・・将来わたくしは堅実なサラリーマンとなって、 美しい妻と平和な生活を送る事になるでしょう! 035.はまじ  :それ学級委員と関係あるのか? 036.丸尾   :ズバリあるでしょう! 037.ぶー太郎 :予言みたいだぶー。 038.丸尾   :予言ではありません。人生設計とでも言いましょうか! 039.まる子  :みんな色々考えてるんだね。 -放課後- 040.たまえ  :まるちゃん、わたしね、 今年の目標は『ピアノをもっと頑張る』ってのにしたんだ。 041.まる子  :ピアノを? 042.たまえ  :将来ピアニストになる!なんてのもいいかなぁ、 ・・・なんて。うふふ。 043.まる子  :いいねぇ。でも頑張るって何するの? 044.たまえ  :うちでちゃんと毎日練習をして、 ピアノ教室にも休まずに通って・・・ 045.まる子  :あー、そっか!ピアノは教室ってのがあるんだね。 んー、わたしもそうゆうトコが近くにあればなぁ・・・ 046.たまえ  :え?まるちゃんもピアノ習うの? 047.まる子  :違うよ、絵が上手くなる教室。 048.たまえ  :あ!それならあるよ。うちの近くに絵の教室。 049.まる子  :え? 050.たまえ :・・・ほら、ここだよ。 051.まる子  :うわ・・・本当だ。全然知らなかったよ。 だけどこうゆうトコって前にテレビで見たけど、 裸の女の人を描くんでしょ? あたしゃそんなの恥ずかしくてできないよ! 052.たまえ  :あ、あはは・・・ 053.まる子  :・・・あれ?居ないね、裸の人・・・。 ・・・へぇ、楽しそうだね。 いいね。好きな事して暇潰せて、 知らない間に絵が上手くなってるなんて まるで天国だよ。 -家- 054.まる子  :ただいまー!お母さん!お母さん!お母さん! 055.お母さん :何?騒々しい子だねえ・・・。 056.まる子  :これこれ、見てよ。子供絵画教室だって! わたし、ここに通ってみたいんだ。 そこで絵の勉強したら絶対上手くなるよ。 057.お母さん :そうねえ・・・。 058.まる子  :わたし、今年の目標は『もっと絵が上手くなるように頑張る』 って決めたんだ。だからお願い! 059.お母さん :うーん・・・ お父さんがいいって言ったら通ってもいいけど・・・。 060.まる子  :お父さん? 061.お母さん :うん、お父さんに聞いてみな? 062.まる子  :(断られて)・・・ダメだって・・・。 063.お母さん :そう・・・。 064.まる子  :はあ・・・絵画教室・・・行きたかったのになぁ・・・。 他になんか絵が上手くなる方法ってあるかなぁ・・・? 065.お母さん :そうねぇ・・・ 綺麗なモノをいっぱい見るってのはどうかしら? 066.まる子  :綺麗なモノを見る? 067.お母さん :うん。例えば雪が積もって真っ白な富士山とか 巴川の橋の上から見る夕日とか・・・ まる子も綺麗だな、って思うでしょ? そうゆう綺麗だな、って思うモノをいっぱい見つけてご覧? 068.まる子  :見つけるだけでいいの? 069.お母さん :うん。見つけて忘れないようにしてたら、 いつかきっとまる子が絵を描くのに役立つと思うよ? 070.まる子   :綺麗なモノをいっぱい・・・か。うん! それいいかもね。簡単だしさ。 071.お母さん :簡単?さあ、それはどうかしら? あんたみたいに毎日ぐうたらしてたら 見えるモノも見逃してるね、きっと。 072.まる子  :ううん。わたし今年の目標はそれにするよ。 綺麗なモノいっぱい見つけるよ。 073.お母さん :そう?うふふ・・・よかったね。 いい目標ができたね。 074.まる子  :うん。えへへへ・・・。 ----------------------------------------------------------------------------------------------- END