2年目の来季へ向けて進化を誓った菅野

　巨人・菅野が１６日“２年目のジンクス”を吹き飛ばすべく、意気込みを語った。

　今季はルーキーイヤーながら、１３勝とチームトップタイの成績を残した右腕だが、慢心はない。頭には一足先にプロ入りした同世代の姿がある。２年目のジンクスについて聞かれると「今年の序盤に広島の野村が苦しんだように、そんなに甘い世界じゃないと思っている」とキッパリ。昨年は新人で９勝１１敗の成績を残した広島・野村が、今年は研究され、シーズン序盤に苦しんできた姿を見てきた。

　自身も「今年の終盤は狙い球を絞られたりして苦しんだ」だけに、この日もジャイアンツ球場でランニング中心の軽めの調整を行い、オフも直球の質向上をテーマに掲げトレーニングに励んでいる。とはいえ、チームで頭角を現してきた菅野には他球団のマークも厳しくなる一方。「来年のオープン戦とかも丸裸にされるでしょうね」と覚悟はしている。

　では、どうすればいいか。「それ以上の進化をするしかない。立ち向かえるだけの力をどれだけ（オフに）つけられるか」と強い口調で言い切った。バランスの良い筋肉をつけることに加え、食生活なども含めた、全般を見直すことによって、さらなる成長を目指すつもりだ。

　チームも菅野には高い期待を寄せている。潜在能力の高さに加え、向上心も人一倍。「負けん気の強さも相当。次世代エースは彼に決まりでしょう」（チーム関係者）。自覚を持って、オフのトレーニングに励むつもりだ。