涌井（矢印）の扱いが小さい西武のファン感謝デーポスター

　ＦＡとなった西武・涌井秀章投手（２７）が交渉解禁初日の１５日、西武第二球場で自主トレを行った。報道陣を避けるように早朝から汗を流した右腕は、獲得に名乗りを上げたロッテとの交渉について「週明けから？　そうじゃないですか」と一言。言葉少なに球場を去った。

　そんな涌井に対し、球団サイドは流出やむなしの構えだ。２３日のファン感謝デー「ライオンズサンクスフェスタ２０１３」（西武ドーム）のポスターには栗山、中村、岸、菊池ら人気１０選手の顔写真が大きく扱われているが、涌井の扱いは“その他大勢”。同じくＦＡ宣言した片岡が大きく扱われているのとは対照的だ。

　ポスターの製作はＦＡ宣言期間前。同イベント時にＦＡ交渉真っ最中となることが予想された涌井の扱いを小さくするのは当然の措置といえよう。だがポスターの扱いを見る限り、当初残留と見られていた片岡のＦＡ宣言は営業サイドにとっても予想外だったようだ。

　その渦中の１人である涌井は２３日に行われるファン感謝デー（西武ドーム）に出席の意向。ロッテ入りが確実ながら、９年間声援を送り続けてくれた西武ファンに最後の別れを告げる。