◇伊藤園レディス<第2日>
伊藤園レディース第2日、9番でティーショットを放つ佐伯三貴=千葉・グレートアイランドC
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▽16日、千葉県長生郡長南町・グレートアイランドC(6639ヤード、パー72)▽晴れ、気温17・2度、風速3メートル▽賞金総額9000万円、優勝1620万円▽95選手(うちアマ2人)▽観衆5350人
シーズン大詰めの賞金女王争いで、ランク3位につける佐伯三貴(29)=日立アプライアンス=と同2位につける横峯さくら(27)=エプソン=がともに68をマーク。佐伯が通算7アンダーで大山志保(36)=大和ハウス工業=、渡辺彩香(20)=ユピテル=とともに首位に、さくらは1打差の6アンダー4位に浮上した。ランクトップの森田理香子(23)=リコー=は3アンダー18位。最終日の結果次第で3人のランクがガラリと入れ替わる。
今季残り3試合に逆転賞金女王を懸けるさくらと佐伯が、一気に浮上してきた。前日11位の佐伯が6バーディー、2ボギーの68で首位に並べば、さくらは5バーディー、1ボギーの68で21位から1打差4位へ大きく前進した。
まずはランク首位・森田に2365万9053円差の3位につけている佐伯。「きょうはけっこう風が強かったけど、その中でいい集中でできた」と2度の3連続バーディーを決め、今季3勝目に王手をかけた。
「目標の1億円突破(あと1808万円余で達成)も、年間3勝も、まだまだチャンスがある。ここまで来たら夏場より気持ちも前向き。私の場合、育ちがよくて気持ちが弱い部分がある(笑)ので、そこ気をつけていきたい」と最後には軽口も。得意のパッティングに磨きをかけ、最終日もバーディー量産をもくろむ。
そしてランク2位、森田との差がわずか276万5911円に迫っているさくら。「ショットがいい状態だったので、きょうはもうちょっと伸ばせたかなという感じ」と言いながらも、パー5での3バーディー奪取に満足そう。それもそのはず、今季の過去3勝時には必ずパー5を3ホール以上征服(バーディー)しているのだ。
さくら自身はそんなデータを知るわけもないが、感覚的に似た手応えがあるのだろう。「すごくいい位置。最終日もアンダーパーで回れるよう、自分を許す『OKライン』を高くせずに頑張りたい」と話した。
仮に佐伯が優勝した場合、今大会の優勝賞金1620万円が加わり、3者が800万円差の中にひしめきながら残り2試合を迎える可能性もある。「お金じゃないけど、目標は高く持ちたい。あと1日、集中してやりたい」と佐伯。ここにきて賞金女王争いはし烈を極めている。 (月橋文美)
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