これまでの放送
No.3407
2013年9月26日(木)放送
ロボット兵器が戦争を変える
兵士の命を危険にさらさず、遠隔操作で戦場の任務を遂行する無人機。これまでアメリカやイスラエルが積極的に開発を進めてきたが、最近は中国も無人機を開発。今月には尖閣諸島付近の上空に現れるなど、無人機の運用が世界的に広がっている。しかし、パキスタンなどでは、アメリカの無人機による攻撃で市民の犠牲が相次ぎ、国連が人権への影響に強い懸念を示すなど、大きな問題となっている。さらに今、各国の軍事関係者は、人による遠隔操作を必要としない「自律型」のロボット兵器開発に力を入れている。このままでは近い将来、攻撃の判断すら無人化された「殺人ロボット」が誕生し、殺戮のハードルがいっそう低くなることで、人命が無秩序に奪われるのではないかという懸念が高まっている。ロボット兵器は戦争の姿をどう変えようとしているのか、その問題点について考える。
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戦闘用のロボットが人間を襲う。
映画の世界が現実になろうとしています。
アメリカ軍が研究する、ロボットの軍事利用。
今、人間に代わって任務を遂行する自律型ロボットの開発が進んでいます。
アメリカがテロとの戦いの最前線に投入している、遠隔操作による無人機。
それをさらに発展させ、人間の操作なしで動くロボット兵器が生まれようとしているのです。
近い将来、ロボットが戦場の主役になると考えられています。
軍事専門家
「我々はSF小説の世界に突き進んでいるんです。」
ロボット
「“殺人ロボット”を禁止しよう。」
しかしロボット兵器の進化は、人間の判断を介さない無秩序な殺りくを引き起こしかねないという懸念が高まっています。
人権団体責任者
「人の判断を排除した兵器が出来上がる前に、今こそ線を引かなければなりません。」
ロボット兵器は戦争をどのように変えていくのか。
実態と課題に迫ります。
ロボット兵器が戦争を変える
- 無人機が支える アメリカの軍事作戦
- 無人機攻撃 民間人が巻き添えに
- アメリカでも高まる 無人機への批判
- 民間人を巻き込む 無人機攻撃
- 戦場で自ら判断 “自律型”ロボット兵器
- 人の判断なしに攻撃 “殺人ロボット”の懸念
- ロボット兵器開発 歯止めは?
前回
2013年9月25日(水)放送
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