中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


闘莉王&小川が辛口エール 永井よ目覚めろ

2013年11月17日 紙面から

 名古屋グランパスは16日、トヨタスポーツセンターで関西1部リーグの奈良クラブと練習試合を行い、3−0で勝利した。ただ、主力組が出場した前半は、先発したFW永井謙佑(24)、田中輝希(21)の若い2トップが不発。これを受け、特に本来エースに成長するべき永井に対してDF田中マルクス闘莉王(32)とMF小川佳純(29)の2人が辛口エールを発した。

 秋の陽気に詰め掛けた観衆のため息が何度も漏れた。主力組が出場した前半は、ゴール前までボールを運びながら決めきれない展開。4部に相当する奈良クラブに押し込まれる時間帯すらあった。前半39分に左サイドからDF阿部が仕掛けたこぼれ球を永井がつなぎ、最後は小川が右足で決めて面目は保ったものの、前線の連動性不足、決定力不足は否めなかった。

 永井は8月の復帰後リーグ戦11試合を経ていまだ無得点。玉田が腰痛を抱える今こそ、前線で結果を出してほしい存在だ。しかしこの試合でも2度の決定機をGKに阻まれ、インパクトは残せず。この状況に苦言を呈したのは得点を挙げた小川だった。「全部裏を狙ってばかりで、周りを見た動きができていない。練習試合で取れなきゃ公式戦でも取れない。もっと意識を高く持ってほしい。このままじゃただのスピードのある選手で終わっちゃう。それではもったいない」。歯に衣(きぬ)着せぬ辛辣(しんらつ)なエールを送った。

 後方からにらみを利かす闘莉王もこれに呼応した。「永井は全然。自分のすごさに気付いていないし、自分の下手さにも気付いていない。それに気付かないと、先には行けない。化けないと」。潜在能力を認めているからこそ、独特の表現でまだまだ成長の余地があることを強調した。

 小川は「あと3試合、個人個人がどれだけ向上心を持ってやれるか。終わるのを待つだけじゃ、すぐに終わっちゃう」と警鐘を鳴らした。永井だけではなくチーム全員がテーマを持って臨まなければ、残り3試合がただの消化試合となってしまう。 (宮崎厚志)

◆楢崎、弁当を差し入れ故郷の奈良クラブに

 出身地の奈良県からJリーグ入りをめざす奈良クラブに、GK楢崎が弁当を差し入れた。この日の練習試合には出場しなかったものの、元グランパスの矢部GMと談笑しながら観戦。試合後には小川らに「よっ、社長!!」と冷やかされながら、記念撮影などで激励した。奈良クラブは9月にJリーグに準加盟。ホームの鴻ノ池陸上競技場のピッチの広さがスタジアム条件を満たさずJ3ライセンスは取得できなかったが、特例でのJFL昇格が検討されている。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ