◇太平洋マスターズ<第2日>
▽15日、静岡県御殿場市、太平洋クラブ御殿場コース(7246ヤード、パー72)▽雨、気温9・3度、風速1・3メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽83選手(うちアマ2人)▽観衆1544人
大会連覇を目指して首位と1打差6位から発進した石川遼(22)=カシオ=が、最終18番パー5で2度池に入れ、手痛いダブルボギー。結局70、そこまでの通算9アンダーを7アンダーとして終えた。順位は6位をキープしたが、首位との差は4打に広がった。首位は67で回り通算11アンダーに伸ばした小田孔明(35)。松山英樹(21)=東北福祉大=は68で回り、池田勇太(27)=日清食品=とともに通算5アンダーの12位に浮上した。
まさかの展開だった。17番まで通算9アンダー。大会連覇に向かって順調にスコアを伸ばしてきた石川が、最後に池ポチャ2発だ。
最終18番パー5だった。残り215ヤードの第2打、3番アイアンでのショットがスライスしてグリーンに届かず、右の池へ。1罰打を払っての第4打。ピンまで88ヤードのショットが、グリーンからの傾斜を転がり、また池に。ウオーターショットの第5打も乗らず、結局6オン1パットでダブルボギー。通算7アンダーに終わった。
「(第2打は)フェードを無理やりかけにいって悪いスイングになった。3番アイアンだと普通230ヤード飛ぶのでグリーン奥に乗せようと思ったが…。マネジメントのミス」。悔しがった石川は「これを覚えておいて、次に同じような状況がきたときに生かそうと思う。それまで忘れることはありません」と話した。
17番までは快調だった。1番で右4メートルを沈めバーディー。4、6番と奪い、8番はボギーとしたが9番でバーディー奪取。インでは14番パー4で左バンカーからの第2打をピン右50センチにつけるスーパーショットも。
この日70にし、2011年の今大会第2ラウンドからの60台マークは7ラウンド連続で途切れた。とはいえ、アンダーパーマークは8ラウンド続けている。首位とは4打差。「毎日4アンダーで(4日間で)16アンダーを目標にしているが、それに対して1つ遅れた。(明日以降は)上の選手を追いかけるアグレッシブなプレーを」と誓った。 (櫛谷和夫)
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