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【大リーグ】

MVPはカブレラとマカチェン 19年ぶり2年連続&21年ぶりパ軍

2013年11月16日 紙面から

 大リーグの最優秀選手(MVP)が14日発表され、ア・リーグはタイガースのミゲル・カブレラ内野手(30)、ナ・リーグはパイレーツのアンドルー・マカチェン外野手(27)が選出された。昨季三冠王のカブレラは3年連続首位打者に輝くなど今季も打撃三部門で2位以上に入り、アでは19年ぶりとなる2年連続受賞。マカチェンは主軸としてチームを21年ぶりにポストシーズン進出に導いたのが評価され、初の栄冠に輝いた。

◆2年連続 カブレラ

 次々と家族の祝福のキスを受けた。MLBネットワークのインタビューに応じたカブレラは「信じられない。興奮しているよ。今日は一日中ナーバスだった。トラウト(エンゼルス)、デービス(オリオールズ)と、ライバルがいたからね」とホッとしたような笑顔を見せた。

 ア・リーグでは1993年、94年のフランク・トーマス(当時ホワイトソックス)以来19年ぶりの2年連続MVPだった。

 昨季45年ぶりの三冠王を獲得したベネズエラ出身の天才打者は今季、自己最高の打率3割4分8厘で3年連続首位打者。昨季と同じ44本塁打はリーグ2位、昨季より2打点少ない137打点もリーグ2位。昨季に比べ13試合少ない148試合での好成績に、「今年の方が満足度はある」とうなずいた。

 ダルビッシュが「メジャー一」と認める30歳のスラッガーだ。5月の対戦でツーシームを左翼線に運ばれたときに「どこにいったか分からないぐらい、すさまじい打球。あのコースをあれだけ完璧に捉えれるのは彼しかいない」とコメントを残したほどだ。

 ワールドシリーズ制覇はマーリンズ時代の2003年が最後。今季は優勝決定シリーズでレッドソックスに敗れ、昨季はワールドシリーズでジャイアンツに4連敗した。「デトロイトに“世界一”をもたらすため、もっといい戦いをしたい」。カブレラは早くも来季を見据えた。

◆初の受賞 マカチェン

 古豪復活の立役者となったオールラウンドプレーヤーに吉報が届いた。初のMVPに輝いたマカチェンは大リーグ公式サイトによると、「とても幸せだ。ここで踊れるなら踊りたいけど、スペースがないからね」と最高の栄誉を喜んだ。

 海賊の21年ぶりポストシーズン進出の原動力となった。大リーグ5年目の今季は、打率3割1分7厘、21本塁打、84打点、27盗塁。本塁打は昨季より10本減ったが、出塁率にこだわって三振も31個減。「チームのためにプレーしたからね」。中堅守備でも身体能力の高さを生かし、美技を連発。20年負け越しのチームを走攻守で支え、投票では30人中28人から1位票を獲得してライバルに大差をつけた。

 パイレーツの選手がMVPに選ばれたのは、92年のバリー・ボンズ以来。当時、ジャイアンツに移籍する前のボンズも本塁打だけでなく俊足、堅守を誇る好選手だった。「MVPを意識しなかったといえばうそになる。でも、自分のことではなく、チームのことを考えてきた」。チームともども飛躍した充実の1年を振り返り、満足感に浸った。

 

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