28日投開票された松山市議選で、7年前に短銃押収を偽装しようとした事件で有罪判決を受けた元警部今村邦男氏(55)が初当選した。今村氏は銃器薬物対策室(当時)にいた1995年春から秋にかけ、別の捜査員とともに、覚醒剤事件の捜査協力者に依頼して不法入手した短銃2丁を銃器薬物対策室のロッカーなどに隠していた。うち1丁はこの協力者の仲介で、捜査員の1人が自費で購入したもの。今村氏はこの事件で同年10月に懲戒免職となり、翌年に銃刀法違反(不法所持)の罪で懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受け、控訴しなかった。今村氏は現在、行政書士事務所を開設しており「警察で学んだことや人脈を生かしたい」と、小中学校の同級生や町内会などの薦めを受けて立候補。同級生は「事件の無念さを晴らしてやりたいし、このまま終わって欲しくなかった」とわからんコメントを述べている。