麻薬密輸:小学教諭を容疑で逮捕 「使用目的だった」−−県警 /長野

毎日新聞 2013年08月20日 地方版

 飯田署と県警組織犯罪対策課は19日、麻薬や指定薬物を含む違法ドラッグなどを密輸したとして中川村大草、松川町立松川北小学校教諭、近藤仁生(きみお)容疑者(42)を麻薬及び向精神薬取締法違反と薬事法違反の容疑で逮捕した。【巽賢司】

 逮捕容疑は、今年5月上旬、米国から麻薬と指定薬物を含むハーブ片約3グラムと、輸入販売が規制されている指定薬物を含んだ違法ドラッグで通称「RUSH」と呼ばれる液体の小瓶5本を輸入したとしている。RUSHについては「自分で使用する目的で輸入した」と容疑を認めているがハーブは「おまけで付いてきた」と容疑を否認しているという。

 同署などによると、近藤容疑者はインターネットの通販サイトでRUSHなどを注文。松川町の金融機関から1万数千円を国内の金融機関に振り込んだという。郵便物は、米国の郵便局から近藤容疑者が今年3月まで住んでいた軽井沢町の住所宛てに発送されたが、5月、名古屋税関から県警に告発があり同署などが捜査していた。

 同署などは19日、近藤容疑者の自宅や勤務先の小学校などを家宅捜索し、自宅から空になったRUSHの空き瓶数本や、今回の物とは別の脱法ハーブとみられる白い粉を押収した。同署は以前から違法な薬物を輸入、使用していた可能性があるとみて捜査を進める。

 ◇松川北小では保護者説明会

 近藤容疑者が今春から勤務し、6年生の担任を務める松川北小では19日夜、保護者向けの説明会が開かれた。

 ◇教職員逮捕4人目 県教育次長「子供に申し訳ない」

 県教委の笠原千俊・教育次長は19日、報道陣の取材に「(不祥事根絶の)取り組みをしてきた中で、こうした事件が起きたことに、県民、保護者、そして子供たちに申し訳ないというしかございません」と陳謝した。

 笠原教育次長によると、過去20年間に麻薬などの所持・使用での教職員の処分者はいない。近藤容疑者の逮捕について「薬物についての犯罪は、反社会性が極めて高い。強い衝撃を受けている」と述べた。

 教職員の逮捕は今年度4人目で、「非常に深刻。厳しく受け止めている」と険しい表情を見せた。

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