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【プロ野球】

台湾でも「逆転の楽天」

2013年11月16日 紙面から

◇アジア・シリーズ 楽天(日本)6−1義大(台湾)

 ▽1次リーグ▽15日▽第1日▽台中インターナショナル球場(台湾)▽ペン=井上学

 終盤に日本王者の力を発揮し、白星発進だ。1次リーグB組で初出場の楽天は同点の8回、打者一巡の猛攻で5点を奪い、義大(台湾)を突き放した。A組は2年ぶりの優勝を狙うサムスン(韓国)が、ボローニャ(イタリア)を下した。大会は6チームが2組に分かれて1次リーグを行い、各組の1、2位が準決勝へ。決勝は20日。

 粘った。追いついた。ひっくり返した。台湾でも『逆転の楽天』だ。球団初のリーグ制覇と日本一を果たしたイヌワシ軍団が、8回に打者一巡の猛攻で5点を奪う逆転勝利。アジア王者を決めるシリーズの初戦を快調に滑り出した。

 自身も2008年の北京五輪以来となる国際舞台。星野監督は「逆転、逆転というシーズンと同じような試合をしてくれた。普段打たない人が打ってくれたからうれしいです」と目を細めた。

 一気に突き放した。0−1で迎えた7回に聖沢が同点適時打。8回には敵失から好機をつくり、森山、西田、嶋が3連続適時打などで加点。ジョーンズ、マギー、松井が不在の打線がつながった。

 この日のスタメンには中川、阿部、西田ら若ワシが名を連ねた。「国際試合で若い選手が何を感じ、どれだけ経験し、何をつかんでくれるか」。その期待に選手が応え、4番に座った中川は8回に好機を拡大。「思い切って振ったから、打球がイレギュラーした。アレでツキが来たね」。指揮官も笑いが止まらない。

 ベンチが一丸となった逆転劇。星野監督は最後に「謝謝!」と言い残してバスに乗り込んだ。アジアの頂点を目指す戦いでも、適度な緊張感と余裕が漂う。楽天が日本の底力を見せ、国際大会初勝利を挙げた。

 

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