【九州場所】遠藤、バラエティー出て！年末特番オファー

遠藤は上手出し投げで千代大龍を破る

　◆大相撲九州場所７日目　○遠藤（上手出し投げ）千代大龍●（１６日・福岡国際センター）　西前頭７枚目・遠藤に、初めてテレビのバラエティー番組へ出演オファーが届いていることが１６日、分かった。年末の特番で「今年の顔」として出演を依頼された。この日は東同６枚目・千代大龍を上手出し投げで破り２勝目。左足首の捻挫と剥離骨折の影響で調整が遅れたが、少しずつ調子を取り戻してきた。平幕の翔天狼に土が付いたため無傷の７連勝は白鵬、日馬富士の両横綱。大関・稀勢の里ら４人が１敗で追う。

　遠藤は、千代大龍に突き放され土俵際へ。いなされてバランスを崩したが、必死にこらえて左前まわしを引く。相手は振りほどこうと突いてきたが、左手に力を込めて離さない。うまく体を開くと上手出し投げ。「内容も良かった。頭で考えた動きに体が反応している」。４日目以来の２勝目に納得の表情を浮かべた。

　９月の秋場所で昭和以降最速、初土俵から所要３場所で新入幕を果たした新星に、バラエティー番組出演のオファーが舞い込んだ。関係者によると、人気お笑いコンビ・くりぃむしちゅーが進行を務める年末のテレビ特番で、「今年の顔」が集結。角界からは横綱・日馬富士、大関・稀勢の里らとともに白羽の矢が立った。実力だけではなく、甘いマスクも人気で、今後もテレビ出演の依頼は増えそうだ。

　収録は場所後の予定で、今は土俵に集中している。左足首負傷の影響は残るものの、「悪いなりに体が対応している」と状態は上向きだ。１５日の取組後は、観戦した父・吉樹さんらと食事をしてリラックス。「とにかく一日一番。先を見ずに明日の取組に集中したい」。道のりは険しいが、前を向いて試練を乗り越える。