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政治
中国軍情報収集機が尖閣に接近 防衛省統幕が緊急発進対応を初公表
2013.11.16 19:41
[安全保障]
防衛省統合幕僚監部は16日、中国軍のTu154情報収集機が同日午後、九州西方海域で日本の防空識別圏に入り、尖閣諸島(沖縄県石垣市)北方まで接近飛行したと発表した。航空自衛隊のF15戦闘機などが緊急発進(スクランブル)して対応し、領空侵犯はなかった。中国軍のTu154に緊急発進して対応したことを統幕が公表したのは初めて。
中国軍のTu154は大陸側から北東に飛来した後、韓国・済州島南方で南に進路を変更。日中中間線付近の東シナ海ガス田に沿うように飛行した後、尖閣諸島の魚釣島の北方約200キロを西方に向かい、大陸側へ引き返した。
Tu154はロシア製のジェット旅客機を改造した情報収集機。航空機や艦艇、基地が発するレーダーの周波数などを探知する機能を備えており、自衛隊の電子情報を収集する目的だった可能性がある。
中国機に対する緊急発進は平成24年度で306回と前年度(156回)から倍増し、今年度も4~9月までに149回に上っている。爆撃機などが南西諸島を越えて太平洋まで進出するなど初の事例も確認されており、防衛省は警戒を強めている。
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