「馬毛島が競売になる」立石建設の経営危機続く
- 2013/08/22
- 12:15
えっ!?マジ? 瓦版━━━
鹿児島県西之表市沖の馬毛島が中国のファンドに買収されかかっている。島のほぼ全域を所有する立石建設の経営が窮迫したためだ。立石建設のオーナーである立石巌氏は、連日、在日米軍と島を賃貸する契約を結ぼうと歩き回っているが、馬毛島の地元である西之表市では、基地化反対運動が起こり、市議会も反対を決議している。これでは在日アメリカ軍が島を使用するのはむずかしい。 立石建設は、馬毛島を在日アメリカ軍の空母艦載機による離発着訓練施設に貸し出す狙いで島の整備を自費で進めてきた。投下した費用は数十億円に上る。整備費用は立石建設傘下の産廃処理会社から調達してきたが、不況下で収益は費用を下回っていた。不足分は、金融業者から調達してきたが、在日米軍への売り込みができないまま時間切れに。
馬毛島は1995年に立石建設が住友銀行から会社売買という体裁で買収している。島の旧所有者であった馬毛島開発会社は、住友銀行に吸収された平和相互銀行傘下の100%子会社だった。平和相銀は島に石油備蓄基地を誘致するため無人島のほぼ全域を買収したが、石油備蓄基地の誘致に失敗。その後自衛隊のレーダーサイト基地を誘致しようと工作中に平和相銀が経営破綻した。
会社売買で馬毛島を入手した立石建設が旧馬毛島開発の戦略を踏襲して島を防衛庁(当時)関連施設に賃貸するため、島の整備を進めてきた。防衛省職員が立石巌のアドバイザーになり、防衛省や在日アメリカ軍関係者を斡旋したという。防衛省も、馬毛島を訓練施設の候補地として意識したようだが、西之表市住民の基地化反対運動が原因で候補から外れた。立石建設は、在日米軍との賃貸借契約締結を計算して島の整備や政治的な工作を急いだが、水泡に帰した。
立石建設は島の整備費を捻出するために借りた資金の見返りに島を担保提供している模様だが、抵当権設定は留保されている。借りた先は反社会的組織と繋がりが深い企業だった。しかし、借金返済にめどが立たないことから、立石建設が言うように、島が競売に付される可能性が高まっている。既に立石建設傘下の産廃処理施設には抵当権が付与されている。 これとは別に中国ファンドが島を時価の数倍で買うと接触してきていることは、立石巌氏の口から繰り返し語られている。家族は債権者企業からの督促に耐えかねて島を中国のファンドに売り渡す可能性が急速に高まっている。
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