関西全体の航空需要拡大について考えるフォーラムが15日、神戸市内で開かれた。関西経済連合会の森詳介会長(関西電力会長)や新関西国際空港会社の安藤圭一社長が出席。経営統合した関空、大阪(伊丹)と神戸の3空港一体運用に関し、安藤氏は「将来的には望ましい」としたものの、具体的な検討はしていないと述べた。
3空港の将来像を議論する場として、兵庫県が2011年度から毎年開催。本年度に2回あったセミナーのまとめとしてフォーラムを開き、約180人が参加した。
パネル討議で森氏は規制緩和の必要性を強調。伊丹の1日185往復、神戸の同30往復という発着枠規制について「関西の航空需要に対して適正か、検証すべきだ」と述べた。
また「(神戸で)早朝、深夜便が設定できれば、日帰りの行動範囲が広がる。神戸の医療産業都市にもプラス」と話し、運用時間(午前7時~午後10時)の延長を求めた。
一方、安藤氏は「都心に近い神戸は利便性が高く、将来は3空港の一体運営が望ましい」としたが、当面は関空と伊丹の運営権を民間に売却する「コンセッション」の完了に注力すると強調。「一体運用は、3空港の関係者の合意が大前提」と述べるにとどめた。(高見雄樹)
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